小説『vitamins』
作者:zenigon()

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   恋する惑星


 オズボーンのシャイで色白の物言い、あまり好きになれない

 何故か、と考えることすらおっくうになる僕自身も不思議な矛盾であり、当然落ち込んだりもしてみようかと

 『 王様の耳はロバの耳 』って叫んでみればこっけい、でも意外と爽快、ちょっと装っているな

 快感って少しみだらな言葉がふさわしい

 まぁ

 彼女を縛り上げて売り飛ばすのも一つの手かな

 えっ

 どこにだって、決まっているじゃないか




 月の裏側からそっとのぞいてごらん

 見えましたか?

 あの

 『 恋する惑星 』しかないだろう


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