天空闘技場編
9話 天空闘技場2
「うう・・・むさいマッチョばっかり・・・」
天空闘技場には巨漢・強面・筋肉と加えて
礼儀知らず・野蛮・下品な男達がずらりと並んでいた。
前も後ろもマッチョマッチョマッチョ。
しかも子供それも女がここにいることが非常に珍しいためか、
マッチョな男達は私に好奇な視線を向けてくるのでかなり精神ダメージがきた。
数時間後
「天空闘技場へようこそ。こちらに必要事項をお書き下さい」
何時間も並んでようやく到着した受付で、
殺伐とした闘技場とは似合わない受付嬢に1枚の書類を渡され
名前・生年月日に適当に闘技場経験の有無・格闘技歴・格闘スタイルを書いて
書類を渡し、闘技場内に入った。
闘技場内は16のリングがあるかなり広いドームのような空間で、
観客席からは主に野太い声での歓声が飛び交っていて
リングの上では鍛え上げられた筋肉の男たちが、
互角にあるいは一方的に戦りあっていた。
「1543番・2011番の方。Eのリングへどうぞ」
「あ、わたしだ。」
「両者リングへ」
(私に対する会場の野次は騒がしいなー)
「おいおい、嬢ちゃん。ここは遊び場じゃないんだぜ?
ここにいるってことは大けがしても文句は言えないぜー。」
対戦相手である身長が私の2倍はありそうな巨漢の男は
そう言ったが私は無視した。
「ここ1階のリングでは入場者のレベルを判断します。制限時間3分以内に自らの力を発揮してください。それでは、始め!!」
「さあ、嬢ちゃんくたばぶごぉぉぉぉ」
右ストレートで観客席までブッ飛ばしておきました。
「・・・・・・・2011番、キミは50階へどうぞ」
「どーも」
(さーて、頑張って修行と金稼ぎしますか。)