天空闘技場編
8話 天空闘技場1
海賊襲撃事件から半年たち、町は平和な日々に戻っていた。
海賊達はガキにやられたとわめいていたが皆は賊の戯言だと思い誰も信じなかった。
海賊を討伐したのは表向きは警察ということになっている。
私は海賊襲撃された頃は町のはずれの森で遊んでいたと両親にごまかしたからね。
ハンター試験を受けられる年齢まであと1年ちょっとになり私は両親に自分の将来を話していた。
「ハンターになるって、ハンターはどれだけ危険な職業かわかっているのか?」
「そうよ、私達は昔ハンター試験を受けたことがあるけど、とてもやばかったわよ。」
というふうに、メチャクチャ反対されていた。
しかも、今話した通り両親は10年以上前にハンター試験を受けたことがあるらしく、ナビゲータを見つけて本試験にまではたどり着いたのだが、2人共その本試験で大けがを負い落ちたらしい。
(まあ、そんなひどい目にあったのだから当然か・・・)
それでも根気よく粘って説得を続けて、両親はようやく折れてくれた。
「はぁー、わかったわ、ただし条件があるわ。」
「条件って?」
「今から1人で天空闘技場に行って、
少なくとも100階クラスを楽勝でクリアできるようになれば
ハンター試験を受けてもいい。」
(天空闘技場かー、修行と金稼ぎには丁度いいや。
まだ、それなりに時間があるしハンター試験に備えて頑張りますか。)