小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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学生編
100話 ついに主人公登場




「ここが物語の始まりの場所であるくじら島かー
なんか屋久島みたいだね〜」

くじら島の港に1人でポツンと
立っている私は小声でボソッと呟いた。





くじら島

その名の通りくじらの形をした島で
近海は様々な魚介類が大量に生息し
山の中にも木の実や茸等いろんな食物があり、
かなり恵まれた自然豊かな環境の島である。





そして、私は休日にこの島にやって来た理由は
まあ単純でゴンに一目会うためである。

(考えてみるともう原作が始まる約1年前で
時が経つのって早いな・・・・)

私は島を歩き回りながら昔を懐かしんで
思い出していた。

この世界初の死の恐怖体験でキツネグマに襲われたり
故郷に海賊が攻めてきて初実戦したり
ゾルディックに遭遇したり目を付けられたり(多分だが)
幻影旅団と戦う羽目になったり(こっちは確実に私達を敵視している筈)
様々な危険生物と戦ったり
巻き込まれて仕方なくいろんな犯罪者や組織と戦ったり

(あれ・・・・・なんか考えてみれば私のこれまでの人生って
かな――――――り危険なことばかりでしたね・・・・)

私はこれまでの過去が頭に浮かびまくって
ちょっと嫌な気分になった。

まあ普通のプロハンターはここまでの事には
あまり遭遇しないから当然の反応である。

それでため息をついてそれなりの大きさの石に
座り込んでいると・・・

「ねえ・・・大丈夫?
なんか元気がないけど・・・」

10歳位の男の子が心配そうに話しかけてきた。

「あ〜、大丈夫大丈夫
ちょっと嫌な過去を思い出してしまってね・・・」

私は作り笑いをして答えた。

「そ、そう良かった
この島には子供はオレ位しかいないからさ〜
ちょっと気になってさ〜」

(子供は自分だけって、ひょっとしてこの男の子は・・・・)

私はもしかしてと思い、ちょっと質問してみることにした。

「ねえ君はもしかしてゴン=フリークス君かな?」

「え、そうだけど・・・
なんでオレの名前を知ってるの?」

私はゴンの肯定を聞いて

(キターーッ、ついに主人公と会えたーー)

私はちょっと内心で喜びの声を上げた。





「へえ〜、チェリッシュさんもハンターなんだね」

私はゴンとすぐに仲良くなり
のんびりと町の中を歩きながら
ジンとカイトに会って彼等から
ゴンのことを聞いたと話して
談笑していた。

「まあね♪
あと呼び捨てで良いよ」

「あ、うん
それでチェリッシュ、ジンやカイトは元気?」

「ああ〜2人共、元気元気
あいかわらずジンさんは世界を放浪していて
カイトさんは今はとある国で自然・生態調査の仕事をしていて
ハンター業を楽しんでいるよ」

「そっか〜」

ゴンは可愛い笑みを浮かべて言った。

その後、ゴンが「今日は家で泊っていかない?」と言われ
数日程、ゴンの家で厄介することになった。

まあミトさんがジンさんのことをガンガン聞いてきたり
私は着せ替え人形にしてきた際の対応は大変だったが・・・

まあそんな感じで私はくじら島で楽しく過ごし
ゴンにお礼代わりにとこれ位教えても
原作にそんなに影響はないと思ってキースさんのように
ナビゲーターの存在とかのハンター試験の情報を教えて
(さすがにキリコや2択クイズの事は話していない)
ゴンとミトさんに手を振って「じゃあまたね〜」と
同じく手を振っている2人に別れを言って私は船に乗って
この島を後にした。

まあそれなりに有意義な休日になったと思う。


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