小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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学生編
101話 念銃の修理




「ああ・・・どうしよう・・・・」

私は自分の部屋でかなり困っていた。

「お姉ちゃん!今、暇なら町に買い物兼遊びに行かな・・・」

いきなり部屋に入って来たフィナンシェは
悩んでいる私を見て数秒固まった。

「ど、どうしたの?お姉ちゃん?」

フィナンシェは心配そうに聞いてきた。

「ん〜、ちょっと今まで自分の手足のように使ってきた
この私のような念能力者専用の武器である念銃“波皇”が
壊れてしまってね・・・・」

「こ、壊れた!?」

私は右手持っている波皇をフィナンシェに見せながら
「さっき修行で使おうとしたんだけど、引き金を引いても念弾が出なくなった」と
元気が無さそうな感じで答えた。





で、とりあえずフィナンシェに千里眼で
念銃の修理をお願いしたのだが

「・・・駄目だよ・・・・私じゃ無理みたい」

さすがの天才な妹でもお手上げのようだった。

「ずいぶんと複雑な神字が施されているし
アンサートーカーでも私が神字に関する知識は少ないせいで
それなりに解析はできても修理に関してはうまくいかないよ
時間をかければできるかもしれないけど
修理に必要な材料が足りないから
というかあたしはこういうのは専門外だし・・・」

(まあフィナンシェはコンピューター専門だからね・・・)

フィナンシェの説明を聞いて私はがっかりして
重いため息をついてしまった。

(うーん、こういうのは神字を知らない
普通の人では直せそうにないよね・・・・
念能力者それも神字や念能力者専用の道具を専門にしている人とか
に頼むのがいいと思うんだけど・・・・
私にはそんなことができる知り合いはいないし
そういう人は除念師程ではないとはいえ少ないからな〜
仕方ない・・・)

私は携帯を手に取り

「師匠やジンさんとかの知り合いの皆に相談してみようかな・・・」

皆にちょっと相談してみることにした。





まず1人目 ビスケット=クルーガ―

『只今留守で電話に出ることができません・・・・』

(留守ですか・・・仕方ない、次!)




2人目 カイト

『あー、悪いな〜
俺も心当たりはないな
ジンさんなら知ってるんじゃないか』

「忙しい所すいませんね
早速、ジンさんに聞いてみます」




3人目 ジン=フリークス

『只今留守で電話に出ることができません・・・・』

「またかいっ!!」




4人目&5人目 ゴ―グ=グレイラル&キース=クローズ

『おう。チェリッシュ久しぶりだな!』

「どーも、久しぶりですねゴ―グさん!」

『俺は順調に仕事をこなしているぜ
おかげで大儲けだぜ!
ガッハッハーーッ!』

「へえ、頑張ってい『ゴ―グさん、嘘言わないで下さいよ
最近、家ここで昼寝ゴロゴロしてるだけじゃないですか・・・』
・・・その声はキースさん・・・」

『よ、余計なことは言わんでいい!!
っていうかキース!!顔近づけんな!!
滅茶怖ええから!!』

ボゴ―ッ!!  『グエエッ!!』

「い、今の声や悲鳴はキースさんですよね?
なんで彼がここに?」

『ああ、なぜかこいつの裏試験の指導は俺がやることになってな
それで試験が終わるまで助手として雇っているのさ』

「なるほど・・・」

『で、俺に何か用か?』

そして、事情を説明し

『なるほどなぁ・・・
悪いが力になれそうないな・・・』

「そうですか・・・」

『あ、そろそろ時間だな
おい、キース!修行始めんぞ!」

『え!!も、もうですか!?
まだ心の準備が・・・
や、やめ・・・ギャアアアアアアア!!!』

『じゃあチェリッシュ頑張れよ〜』

「・・・・・・どうも」

ガチャン





そして、その後も知り合いのハンター達に電話したが
皆知らないか留守で連絡が取れないかで終わってしまった。

「あー、どうしよう・・・」

私は部屋の中を腕を組んで動き回り
フィナンシェもうーんうーんと悩んでいた。

そんな感じで困り果てていると

♪〜♪〜

「あ、師匠からだ!」

私の師匠ビスケット=クルーガ―から電話が来た。
私はすぐに通話ボタンを押した。

『チェリッシュ久しぶりね!
で、こうして連絡して来たからには
何かあるんでしょ?』

「さすがですね師匠・・・
その通りです」

『で、何の用わさ?』

「実は私の武器の念銃“波皇”が壊れてしまったので
直せる人を知っていたら教えていただけませんか?」

『なるほどね・・・
知ってはいるけど
あまりおすすめできないわよ・・・』


この時、私達は他の策を考えたりもう少し考えたり心の準備をするべきだったと
ある意味で後悔するのだった・・・・



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