小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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学生編
102話 神字のスペシャリスト×超変態ジジイ




「ここが師匠が言っていた人がいる店ですか・・・」

私はパドキアの外れの田舎町の骨董品店に訪れていた。

「それにしても・・・」

『あの人はものすごく変態だから気を付けてね・・・・』

「師匠が言っていたことがものすごく気になる・・・・」

「あたしもあの人があそこまで言うから
どんなヤバイ人かで・・・」

私とフィナンシェはいやな予感をバシバシしながら店に入った。




「一応、見た目は普通の骨董品店か・・・」

私は店内を見渡しながら呟いた。

「でも、店の人はいないね・・・」

フィナンシェの言う通り店の中は客はともかく
店員らしき人は全く見かけなかった。

「あ、出てきた!」

「いらっしゃ〜い」

フィナンシェがそう言うとエプロンを着た
16.17位の短髪の女の子が慌ててやって来た。
彼女は見た目はドジっ子な感じだが念能力者のようで
それなりに強そうなオーラを纏っていた。

「私はこの銃の修理を依頼しに来たんだけど
あなたがクランクさんですか?」

「いえ、あたしはただの弟子のニコラといいます
あ、もしかして、
あなたはビスケットさんが言ってたチェリッシュさんですか?」

「はい、そうです」

「では、師匠はこちらです」

そして、ニコラに店の地下に案内され
神字が施されている部屋にやって来た。

(へえ・・・中々の腕を持ってるみたいだね・・・)

私はそんなことを考えながら

「師匠はここにいます」

クランクの所に行くと
そこには・・・・

「えへへれへ・・・・」

鼻血を出しながら明らかに18禁なビデオを見ている
ムキムキな老人がいた・・・

「・・・・・まあ性格に問題はありますが、
腕は確かで根は悪い人じゃないと思います・・・・」

ニコラは苦笑しながら言った。

「えーと、ニコラさん大丈夫なの?」

私は言葉を選びながらニコラに聞いてみた・

「もう慣れました」

すると彼女はきっぱりと答えた。





「ハッハッハッハッハ―――――ッ
よく来たな!ワシがクランク=ハ―レイじゃ
よろしくのう」

彼は豪快に笑いながら挨拶してきた。
横にいるニコラさんの胸を揉みながら・・・

そして、笑顔のまま青筋を浮かべたニコラさんによって

バシシシシシシシシシシシシシシシシ

超高速往復ビンタが炸裂した

「「・・・・・」」

「いつものことなので気にしないで下さいね♪」

攻撃ビンタを終えたニコラさんは
顔に返り血を付けたまま笑顔でそう言った。

(・・・・早く用事を済ませてここから出たい・・・・)

フィナンシェも同じ考えのようで目で
早く済ませてくれと言っているような感じがした。

「と、とりあえずこの銃を修理してくれませんか」

私はぶくりと赤く丸く膨らんだ顔になった
クランクさんに波皇を見せた。

「ふむ・・・神字が施された銃か・・・・」

クランクさんは真剣な目つきで言った。
顔は滅茶苦茶だから全然シリアスにならないが
というかむしろ笑いを誘う。

「できますか?」

私は笑いをこらえているフィナンシェを
横目で見ながら聞いた。

「数日程時間がかかるが直すことはできるぞ
ついでに強化もしておいてやろう」

「強化?」

「ああ、いままでよりもさらに強力な銃に進化させてやろう
ワシの神字を加えての〜」

「よろしくお願いしますね・・・」

私は少々不安だが任せることにした。

そして、この場を去ろうとすると

「あ、そうそう
周りにある薬品は皆ちょーーっと危険だから
気を付けてのう」

なんでも超育毛剤・超脱毛剤・惚れ薬(未完成らしいが)とかあるらしい。

それを聞いて私はいろいろと精神的に疲れて
ゆっくりと慎重に店から出ていった。




数日後、私は修理代を払いすばらしい念銃になった波皇を受け取ったが
その際に私の胸やスカートに触れようとしてきたので
フィナンシェとニコラさんと一緒3人で変態クランクをフクロにし
全殺しにしておいた。

そして、このことを師匠に話したら
師匠から「その程度で済んでよかったわね・・・・」と言われ
いろいろと何があったのか気になったが
なんとなく聞かないことにした。



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