小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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学生編
103話 学園祭




もうすぐ冬が終わり少し暖かくなってきた2月
この学校はもうすぐ3日間の学園祭の時期になっていた。

「皆、準備に精を出していますねぇ〜」

私は廊下を歩きながら各クラスの催しを見て呟いた。

「さて、うちのクラスはどうなることやら・・・・」

碌なことにならないだろうな〜と
思いながら私は自分の教室に入った。




そして、案の定

「メイド喫茶!」

「コスプレ喫茶!」

「ぶっちゃけ付け耳付けてアニマル喫茶とかどうだ!」

「いやよ!!そんなの!!」

「そんなの着て仕事したくない!!」

何の店にするかの話し合いはある意味で白熱していた。
というか男子は喫茶しか出してない。
喫茶から離れなよ・・・・

そして、男子の意見に対して
当然のごとく女子は猛反対していた(特にリリアが)
うん、気持ちはよくわかる・・・・
私も同じ意見だから反対派に参加させてもらいます。





だが、私達女子の奮戦むなしく

「というわけでメイド喫茶に決定だ――ッ!!」

今、ロイズが叫んだように
女子が出したお化け屋敷や普通のレストランは却下され
メイド喫茶になってしまった。

「よっしゃぁぁぁ!!」

「やったぜ!!」

「面白くなりそうだよ!!」

男子は皆嬉しそうだが、私達女子は全然嬉しくないですよ・・・・
仕方ない覚悟を決めてやるとしますか・・・・





次の日、私は男服の執事の恰好をしていた。

「へぇー似合ってるじゃない!」

リリアはいたずらっ子ぽく言った。

「あの・・・・・なんでこんなの着せたの?」

歓喜の声を上げているクラスメイトの女子達に問いかけた。

「「「暇つぶし」」」

「「「なんか面白そうだったから」」」

(はい、単純明快な答えありがとう!)

私は少々頭を抱えながら服を脱ごうとすると

「おーい、料理の材料を持ってき・・・・たぞ」

男子達がぞろぞろと現れた。

「何やってんだぁチェリッシュ?
男装癖にでも目ざべはぁぁ!!」

で、失礼なことをぬかしたのでKOさせておいといた。
・・・・・とりあえずとっとと着替えよ。





そして、学園祭当日

「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

「オーダー入りまーす」

「お待たせしました。ホットケーキです」

「お代わりはどうですか?」

私はバリバリとメイドをしていた。
体力は滅茶苦茶あるから働きまくっても全く疲れないが

(やっぱり恥ずかしいよね・・・・この格好は・・・・)

私は自分が来ている白いフリフリのメイド服を見た。
恥ずかしいせいで精神的な疲労の方が厄介で
周りをよく見ると私以外にも緊張気味になったり
おどおどしている女子がいた。

「まあ慣れるしかないか・・・・・」

私は低くそう呟いて仕事を続行した。




その後、学園祭は1日目2日目と何事もなく終わり
3日目最終日になった。


「慣れってすごいね・・・・」

私は思わずポツリと呟いた。
一昨日の女子は皆おどおどしていたのに
今では皆メイド服を着こなしていた。
まあ、いつの間にか私も慣れたせいか
恥ずかしくなくなってしまったけど・・・・

「似合ってるわよチェリッシュちゃん!」

高等部の制服を着たニコラさんは明るい笑顔で言った。
なんでも彼女は高等部2年の生徒らしく
私の様子を見に来たらしい。
ちなみに彼女のクラスはただのたこ焼き屋である。

(まあいいか、さてもうすぐ私の自由時間の番だから楽しみだね。
どこからまわろうかな〜)

そんなどうでもいいことや自由時間のことを考えながら
私は仕事をテキパキとこなしていると・・・

「おいおい、俺等と遊ぼうぜぇ嬢ちゃん!」

その声を聞いて

「はあ・・・・迷惑な客が現れましたか・・・・」

「せっかくの楽しい気分が台無しですね・・・」

私とニコラさんは不機嫌そうに呟いた。

そして、店内が急に騒がしくなったので私とニコラさん即駆けつけると
私は女子達にちょっかいをかけているチンピラがいた。

よく見ると男子が2人チンピラの足元に倒れていた。
どうやら止めようとして叩きのめされたらしい。

(はあ・・・仕方ない止めるとしますか・・・・)

私はチンピラ達を取り押さえようと動こうとすると

「なんだ!チビは引っ込んでな!!」

お客さんの少女が止めに入った。
って、あの娘は

「フィナンシェじゃない・・・・」

「だ・・・・・」

「しかも、あのチンピラ・・・・」

「だ、誰が・・・・・・」

フィナンシェに対して禁句を・・・・」

「誰がチビですか――――!!!」身長125?

「ぐべぇ!!」

「はぼぉっ!!」

「お、俺達が悪かった!
だから許しべふぅぅ!!!」

フィナンシェは額に青筋を浮かべて叫び
チンピラ達を殴り飛ばした。

(身長120代だもんね・・・・)ちなみにチェリッシュは145?です。

「うわぁ・・・あの人達が哀れに思えてくるね・・・・」

ニコラさんは苦笑しながらそう呟いた。

思わずそんな私もフィナンシェにボコボコにされている
チンピラにほんの少し同情してしまった。

その後、フィナンシェがチンピラ達を殴り倒した際に
壊した備品は私が弁償する羽目になり
ちょっと涙目になったのは余談である。



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