小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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春休み放浪編
108話 ハンター嫌いの村




「うーん、どうしよう・・・・」

私はホワィティ・バッグに手を突っ込んで悩んでいた。

「ああ、もう食料がないよ・・・
夜食とかあまりするものじゃないよね・・・」

空腹という問題に

「仕方ないやばくなったらフリーダム・ゲートで
近くの町か村に行って飲食店にとかしようかな
それまで自力で食べ物を探すとしようかな」

なんとなく私は能力に頼り過ぎるのも良くない
と思い食料探しにそこら辺を探索することにした。





30分後、私はとある村の門の前にいた。

「ラッキー!こんな所に村があるとはね
早速、食事に行きますか〜
あとついでに食料調達の買い物で」

私はゆったりとした感じで村に入ろうとすると・・・

「待て!」

門番らしき2人の鎧を付けた男性に止められた。

「はい、なんでしょうか?」

「勝手に入るのは許さんぞ!
まず貴様は何者だ?
ここに何しに来た?
言っておくが俺達は子供でも容赦はしないぞ!!」

2人は私にナイフを向けて大声で言った。

(うわぁ、ずいぶんと警戒してますね・・・
まあ、無理もないか、ここは私が先日行った
犯罪者の巣窟のクライズタウンのすぐ近くですしね・・・・)

私はこの対応は仕方ないかと思い
とりあえず答えることにした。

「旅人のチェリッシュといいます
ここに来たのはただの食料の補給です」

「ほう、旅人でただの食料の補給ねえ・・・・」

「どうする?」

素直に話すと2人の門番は私に疑いの目を向けながら言い
私をどうするかで話し合いを始めた。

(あ〜、これじゃあ日が暮れそうだね・・・・)

私は余裕な感じで話し合いをしている
門番の2人を眺めていると

「何やら面倒なことになっとるようじゃのぅ」

「「村長!」」

百に達しているんじゃないかという
杖持ちのヨボヨボな爺さんの村長さんが護衛に支えられながら現れた。

「事情は大体分かっておる
さてとお主は旅人じゃと言ったな?」

村長さんはギラリとした目付きで睨みながら私に質問した。

「ええ、そうです」

私は正直にすぐに答えた。
すると・・・村長さんは

「何か身分を証明する物を見せてくれんかのぅ
少しでも危険要素がある者は村に入れるわけにはいかんからな・・・」

身分を証明する物を見せろと言ってきた。

(う〜ん、困ったな・・・・
今、私が持っている身分証明の物は
ハンター証しかないんだよね・・・)

私は少し考え込んだがまあいいかと
ハンター証を見せることにした。
すると・・・・

「な、なんだって・・・・」

村の人達全員が目をとてつもなく見開いてしまった。

「あ、あの・・・・」

私はいきなり皆沈黙してしまったのに少々驚きながら
声をかけると

「・・・・ってくれ」

「え・・・・?」

「出て行ってくれ!!
わし等はハンターは大っ嫌いなんじゃ!!!」

村長さんはとてつもなく血走った目で叫んだ。

「そうだ!出て行け!!」

「そうだそうだ!!この女狐が!!!」

「お前にやる食料なんかねえ!!
飢えて死ね!!!」

(はあ・・・今日は野宿だね・・・・)

私は重〜いため息をついて
来た道を引き返すことにした。

「「「「「二度と来るな!!!!」」」」」

精神的ダメージに耐えながら



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