小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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春休み放浪編
111話 アンチハンター



ハンター協会
この企業のとある大きな一室で
嬉しそうに笑う老人と元気がない男がいた。

「またですか・・・・
全くこの人達は私達にとって迷惑ですね・・・・」

緑の肌で背が低く丸々とした頭の男ビーンズはため息をついて呟いた。

「ほっほっほっ!ミザイストム君がうまくやってくれているだろうから
もう大丈夫じゃよ!」

100歳を超える老人であるネテロ会長は
「問題ないわい!」と言い放った。

「まあ確かにあの方ならこの件を任せても問題ないでしょうけど
はぁ・・・・本当にアンチハンターは厄介ですよ・・・・」

ビーンズは今回の問題にずいぶんとうんざりしていた。





アンチハンター
わかりやすく言うと200年以上前のハンター協会設立の頃辺りから現れた
ハンターを嫌い・恨み・嫉妬等をしていて
ハンターをこの世から排除しようとしている連中である。
アンチハンターは一枚岩ではなくいろいろな意見や考え方の違いで
世界中に複数に分かれている。

詳しく説明すると例えばプロハンターが持つ
ハンター証の権力によるある程度の犯罪の免罪等が気に入らない者、

ハンターによって人生を滅茶苦茶にされ酷い目に会い復讐を企んでいる者、

念能力者を化け物扱いしたりしている者など様々である。

ちなみに今回の件のアンチハンターは1つ目と2つ目が当てはまり
さらに目的のために手段を選ばない過激派で
最近特に活動しているグループなので
ハンター協会はこの組織を重要なブラックリストに入れていた。





「大丈夫じゃよ!あの子娘やハロルドもおるし!!」

ネテロは上機嫌で言った。

「そうですね・・・・
あの3人はかなりの実力者ですからね
というか会長・・・・・楽しんでるでしょ?」

ビーンズの冷ややかな目を向けられながら
ネテロは「ソンナコトナイゾイ〜」とわざとらしく言った。





その頃、チェリッシュ達は

「ご・・・誤解とはいえ失礼なことをして
すみませんでした――――――!!!」


昨日追い出された村の人達から土下座の謝罪を受けていた。

「気にしないで下さい・・・・
ハンターを嫌う人は結構いますからね」

私は誤解だとわかってくれるならまあいいかと思い許すことにした。

「俺も別にしてないな
それなりの事情や理由があってのことだからな」

ハロルドさんも器が広いのかあっさりと許してくれた。

その後、ミザイストムさんに捕らえられた
この事件の黒幕の男達が村の人達にフクロにされ
皆、全殺し状態で警察に連行されていった。




「チェリッシュだっけ、巻き込んで済まなかったな・・・・」

お詫びに村の人達からたくさんの食料を貰った私は
村から出るとハロルドさんからも謝罪をされた。

「別に気にしていませんよ
こういうことは慣れてますので・・・・」

「そ、そうか・・・・」

そして、部下の人達からも少し謝罪の会話を終え
ミザイストムさんに世話になったお礼や別れを言い
私は新たな町・村を目指して歩き始めた。





その私の様子をカタキでも見るような目で
少し遠く離れた崖から双眼鏡で見ている連中がいた。

「あの白黒の派手な服の男とガタイの良い男
そして、ポニーテールの小娘・・・・・
本当にあの3人はプロハンターなんだろうな?」

彼等の1番前にいる大男のボスは威厳がある声で部下に確認した。

「は、はいっ!!間違いありません!!」

「そうか・・・・俺達に目を付けられたことを
運がなかったと後悔するといいハンター共!!!
まずはあの小娘から始末するぞ!!
行くぞ!お前等!」

こうして1人のプロハンターの少女とアンチハンター達との
戦いが始まろうとしていた。



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