小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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休み放浪編
114話 ハンター達のお食事会2




私はぽかぽかと暖かい街道を歩いていた。

「久しぶりですねぇ、皆で食事会は」

私はそう呟き目的地のレストランのカール・フードという看板を見上げた。

ここに来た理由は先日、カールさんから3年前のように
食事会の招待状をもらったからである。
そして、今チェリッシュが言ったようにカールさんは
知り合いのハンター達を片っ端から誘っており
ハンター同士の交流の場にもなって中々の催しになっている。

(まあほとんどの人達は美味い食事が目的ですけどね・・・・)

そんなどうでもいいことを考えながら私は店の中に入った。




店に入ると奥から足音がして
シェフの恰好をしたカールさんが笑顔で現れた。

「やあやあ、久しぶりだね、チェリッシュさん!
調子はどうだい?」

「絶好調ですよ、カールさんも大繁盛しているみたいですね」

中々広い豪華な店内を見渡しながら
私はそう言うとカールさんは上機嫌で少々テンション高く

「はははは、メンチさんとかの自分で取りに行ったり
そんな余裕がない時は知り合いの美食ハンターに依頼して
いろんな美味な食材を手に入れて調理して
それで商売していたら大当たりしてね(*^_^*)
でも、ここまでになるのに結構苦労してねぇ
もう返済したとはいえ多額の借金とか・・・・」

「と、とりあえず話はここまでにしませんか・・・・
カールさんは今は調理中でしょうし・・・」

「ああ、済まない
つい熱くなってしまったよ・・・」

この3年間のことを語り始めたので
私は止めることにした。





その後、調理に向かったカールさんと別れた私は
他の皆がいる宴会場の所に行くと

「あ、お姉ちゃん!」

可愛い妹と

「久しぶりね、チェリッシュちゃん!」

しばらく見ないうちにいつの間にか
ずいぶんと綺麗になったレイラさんに

「あ、どうもチェリッシュさん」

悪気がないとはいえ素でとても怖い顔をしているキースさんに

「ヒックゥ・・・・おー久しぶりだなぁチェリッシュ」

まだ始まっていないのに出来上がっているゴ―グさんがいた。

「あ、どうも久しぶりですね皆さん!
それにしても・・・・」

私はここに来ている面子を見渡して

「この前よりも少ないですからちょっとさびしいですねえ」

「カールさんを含めても6人だものね・・・・」

まあレイラの言う通りこんなに広い所で
この少ない人数で使うのはやりにくいかもしれない。
ちなみに前回来ていた人達がいないのは

「ビスケ師匠は忙しくて来れないみたいだし」

「カイトさんはカキン国で長期の仕事の最中らしいわ」

「ウイングさんは心源流道場で新しい弟子の指導中だって」(ズシのことです)

「メンチとブハラはなんか電波が届かない未開の地で
食材探しの冒険らしいぞぉ――ヒックゥ・・・・・」

今私達が言ったような予定があったためである。

まぁ仕方ないかと私は思っていると
キースさんが思い出したように口を開いた・

「あ、そうそう!実は1人だけですが
ハンター試験の同期生を呼んだんですよ!」

「へぇ、どんな人なんですか?」

私はなんとなく興味を持ったのでキースさんに聞いてみると

「チェリッシュさんと同じ13歳の少女ですよ」

「13歳・・・・」

「それも女の子!?」

「念能力者なの?」

レイラさんがそう聞くと

「いえ・・・・無能力者です
それも俺と同じようにハンター試験を一発合格で」

キースさんは苦笑しながら答えた。

「ま、まあ才能や素質はすごいですけど
外見や内面は良い娘ですよ」

(女版のゴンやキルアみたいな娘ですかね・・・・・)

私はその新人ハンターの姿を想像していると

バンッ!!

「すいませーん、遅くなりました――!」

オレンジ色の髪をした短髪の少女が慌てるように宴会場に入ってきた。



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