小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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春休み放浪編
119話 アシッドマン



チェリッシュ達が泊っているホテルの近くに
百人以上の黒服の男達が集まっていた。

「全員、配置に着いたか?」

「ああ、いつでもいいぜ!」

「くくく、楽しいパーティになりそうだ」

ハゲ男のゼンジが皆に確認すると、全員にやけた顔で答えた。

「よーし、ジードさんは戦闘準備OKかい?」

ゼンジは縦の顔左半分を道化師の仮面で隠し
体中に包帯をしている不気味な男に話しかけた。

「問題ねえ、誰が相手だろうと負ける気がしねえなぁ」

「頼むぜぇ、あんたを雇うのに高い金払ってんだからな」

「ああ、任せときなぁ」

ジードは禍々しい殺気を出しながら言った。
そんなジードにビビりながらゼンジは部下達に計画の説明をした。

「い、いいか、てめえら!俺達の目的はあの女共が持っている大金が入った通帳や
サザンピースオークションへの出品契約書だ!
ある程度は暴れて構わねえ!
賄賂で警察への根回しはしてあるからな!
じゃあ行けぇ!!」

ゼンジが合図を出すと銃器を持った黒服達は
捕食者の目をして獲物がいるホテルへ突撃した。




仕事を終えホテルに戻り夕食や風呂を済ませた私達4人は
ホテルの一室でババ抜きをして遊んでいたが

「ねえ・・・・皆」

私のこの言葉でこの場は緊張した空気と化した。

「うん、気づいてるよ、お姉ちゃん」

「私達を殺る満々のようね・・・・」

「どうしますか?」

私達はどんどんここに近づいてくる
気配の対処について軽く話し合うことにした。

「とりあえず潰すとしますか」

私は単純な案を出した。

「そうだね、相手は全然気配を消せてないから
銃を持っているだけの素人集団みたいだし」

「私もその案に賛成」

「あたしも」

「よし決まりだね!
じゃあ・・・・1、2の」

私達は気配を感じ取っている
向こう側の廊下に敵がいるドアに目を向け

「3っ!!!」

この私の合図で敵は部屋になだれ込み戦闘開始となった。





3分後、マフィア達は皆私達の足元に転がっていた。

「どうやら片付いたみたいですね」

クリネアさんは安堵しながら呟き
私はこの騒ぎはどう後始末しようか考えていると

ざわっ!!

荒々しい殺気がこの場を包んだ。

「クリネアさん・・・・まだ終わっていないみたいですよ」

私がそう呟いた瞬間、ドロドロとしたオーラは飛んできた。
私達は即座にそれをかわしたが
流れ弾に当たったマフィア達は

「ぎ、ぎゃあああああ!!!」

「な、何なんだよこれは!!?
体中が焼けるように溶けるように痛てえぇぇ!!」

「俺の足がぁぁ!!!」

攻撃を受けた体の個所は溶けて爛れてしまい
中には骨がむき出しになってしまった者までおり
彼等は呻き声を上げていた。

「オーラを高濃度の硫酸に変えて攻撃する変化系ですね」

私は目の前に現れた仮面を付けた包帯男に視線を向けた。

「その通り、俺の溶解者(アシッドマン)で
てめえ等をドリョドリョにしてやるぜぇ!」

この数秒後、念能力者同士の殺し合いが開始された。



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