小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
121話 中学2年×新学期×転入生クリネア=ミケロッティ




「ふう、今日から中2として新学期か・・・・」

私は舞い落ちている桜の花びらを見上げながら校門をくぐり

「前世を含めれば2回目の中学生だけどね・・・・・」

ポツリと小声で呟いて付け加えた。




中学2年生としての新しい教室に入ると

「あら、今年は同じクラスみたいね〜チェリッシュさん」

たくさんの女子生徒に囲まれて談笑している王族の友人のミセラ王女がいた。

「あ、おはようございます〜
同じクラスとは良い偶然ですね〜」

「まあ、正確にはお父様を通して校長に頼んだからだけどね」

「え・・・・」

私はボソッと呟いたミセラの言葉に少し固まった。

「いいんですか・・・・そんなことして
なんか権力の乱用の気が・・・・」

「いいのよ、これ位はね・・・・・
別に周りに迷惑かけているわけじゃないしね」

(まあそうですけど・・・・)

私はまだ何か言おうと思ったが
バルドイとかの金や権力でやりたい放題している輩よりは
はるかにマシなので(比べるのは失礼かもしれないが)
これ以上は何も言わないことにした。





その後、春休みの間に少し太ったロイズや
真っ黒に日焼けしたリリア達とのんびりと談笑していると

「お〜い、全員、席に付け〜」

メガネをかけた若い青年の先生が教室に入ってきた。
そして、私達は即起立と礼をして自分の席に座った。

「まずお前等に1つニュースがある新しくこの学校に転入してきた
新しい転入生を紹介するぞ
ちなみに女の子だ」

先生のそのニュースに男子は笑顔で反応し
私達女子は少し興味津々といった表情になった。

「では、クリネアさん入って来て下さい」

(え・・・・クリネア)

先生が口にした転入生の名前を耳にした私は
ちょっと反応した。

そして、ガラガラと音を立てて教室のドアから入って来たのは
私が頭に浮かべていた通り
オレンジ色の髪で短髪の可愛らしい女の子である

「は、はじめまして〜あたしはクリネア=ミケロッティといいます
よ、よろしくお願いしますね」

自分が良く知るというか先日知り合ったルーキーのプロハンターだった。





「で、どういうことなの?」

授業が終わった放課後、
私は校舎裏でクリネアさんに問い詰めていた。

「え、え〜と、ゴ―グさんからチェリッシュさんから
念を教わるといいと言われて
この学校に送り込まれたんです・・・・・」

「とりあえず、ゴ―グさんに聞いてみますね・・・・」

で、ゴ―グさん本人に連絡を取ると

「ああ、なんかクリネアはお前と同じパドキア出身らしいから
丁度良いからお前に彼女の裏試験をやらせてみようかと思ってな
俺は忙しくてキースの相手だけで精いっぱいだし
他の連中も似たようなもんだから
クリネアの師匠としてお前が彼女に念の指導をしてくれ
以上だ、まあ頑張れよ〜ガチャ」

「・・・・・・・」


「え、え〜とチェリッシュさん
迷惑かけてすみません・・・・・・」

「別に気にしてないから
あなたは何も悪くないよ
悪いのは私に押しつけたゴ―グさんだから」

私はそう言い気を取り直して
とりあえず彼女の念の修行をどうするか考えることにした。

(まあ、今までの面倒事と比べたら随分とマシかな・・・・)

私は今後の予定を考えながらそう楽観視した。
が、それがいけなかったのかもしれない。

「探したぞ・・・・このアマ!」

「貴様を潰すためにたくさん集めたぜ!」

「万倍にしてお返ししてやるよ!」

ぞろぞろと暴走族っぽい連中が現れて私達を取り囲んだ。

「クリネアさん、これはいったい・・・・・」

私はこの人達に目を付けられた覚えがない
ということは彼等の狙いは彼女だろう。
というか皆クリネアさんに殺気がこもった目を向けてるし

「実は先日街を歩いていたら襲われて
それで正当防衛でつい・・・・・」

クリネアさんはきまずそうにゆっくりと答えた。

(はあ・・・・新学期初日から・・・・)

「ふう、仕方ない片づけますか・・・・・」

私はため息をつきながら戦闘態勢に入った。
さて、とっとと終わらせて家に帰りますか。


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