小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
122話 居候



とりあえず暴走族の連中を片づけた後、
私はクリネアさんと一緒に実家の自分の部屋で
今後の事を話し合っていた。

「ふう、仕方ありませんがクリネアさんへの念の指導は
私が行うということでいいですね?」

「はい、よろしくお願いしますねチェリッシュさん」

「じゃあ一応今どこに住んでいるか教えてくれませんか」

「隣町のホテルですが」

「え、そんな遠くから」





「すいません念の指導だけじゃなく衣食住までしてくれて
ありがとうございます」

クリネアさんは頭を深く下げて礼を言った。

あの後、クリネアさんをもう少し安全な所に住んだ方がいいという話になり
どこにするかちょっと話し合っていたら
フィナンシェや母さんが部屋に入って来て
事情を説明して(両親には念の事は話していないのでそのことは除いて)
クリネアさんをしばらくここで暮したらどうかという結論になった。
父さんにも話をしてみると
「1人位増えても何も問題ないよ」と笑って了承した。
まあハンター稼業で稼いだお金で生活は裕福だし特に問題はないしね。





そう特に問題はないと思っていたのだが

「クリネアさん・・・・・これなんですか?」

私は皿の上にある異臭がする紫色の謎の物体を指差した。

「卵焼きですよ」

これを作った彼女はなんでそんなことを聞くんだといった表情で答えた。

(念よりも先に家事の指導をした方が良いかもしれない・・・・)

私は少々頭を抱えながら彼女の修行の計画を一部変更することにした。




それとついでの話だが
クリネアさんは先日叩きのめした(つい正当防衛で)暴走族達以外に
ガラの悪いヤンキーの方々にも目を付けられていたらしく
クリネアさんと暮らしている私達は当然巻き込まれることになり
(全員、速攻で瞬殺で返り討ちにしたが)
他にも私達が知らない間にクリネアさんは自宅にやってきた
性質の悪い押し売りやスリも叩きのめしてしまったようで
いつの間にかこの辺りで不良達の間で絶対に手を出して行けない女として
(私やフィナンシェを含めて)
ある意味で有名になってしまったそうである。

あと私は噂でこのことを知った時に重く頭を抱えたが同時に意外な話も聞いた。
どうやらニコラさんも私達のように正当防衛的に不良に絡まれては叩きのめす
ことをしていたようでいろいろの意味で不良達に恐れられているそうだ。
それでニコラさん本人に聞いてみるとニコラさんは苦笑しながら
「皆、あたしが嫌いなタイプだったからね
ついつい徹底的にやってしまってねぇ
それで女性恐怖症という名のトラウマになった人もいたな〜」
と言ったので、私はそれを聞いた時、体中に汗が出まくって
乾いた笑みをしてしまった。

人を見た目通りに判断すると場合によって痛い目に会う

漫画でよくある話で私は軽く考えていたことだが
今後はもう少し人を見る目を鍛えておきたいな〜と
シェーレと戯れているクリネアさんに視線を向けてため息を付きながら
私は真剣に考えることにした。



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