小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
123話 超速マラソン×飲酒運転×スピード違反



もうすぐ夜が明ける真っ暗な早朝
人通りが少ない道路を酔っ払いの男は
明らかにスピード違反の速度の飲酒運転で車を走らせていた。

「ああ〜〜、昨夜は飲み過ぎたな・・・・
こりゃあ2日酔いだなぁヒック・・・・」

そして、彼は数秒後信じられない物を目にした。

ドドドドドッ!!

「んあ・・・・なんだぁ?」

急に後ろの方から地鳴りが聞こえてきたので
彼は怪訝そうな顔をして後ろに視線を向けると

「遅い!もう少し早く走れないの?」

「待ってよ〜お姉ちゃーん!
あたしはお姉ちゃんと違って戦闘タイプじゃないんだから〜」

2人の女の子がギャーギャー言いながら
すさまじい速さでこの車に追走いや追い抜こうとしていた。

「は・・・・・・!?」

運転席から彼はつい間抜けな声を出してしまった。
そして、彼が我に返った時には彼女達は完全にこの車を追い抜いてしまい
見えなくなってしまった。

「・・・・・・・・女の子達がとんでもねえスピードで走っていった
・・・・・相当、酔ってるな俺、帰ったらとっとと寝「待って下さいよ〜」
るとするか・・・・」

彼はおそるおそるその声の方に視線を向けると
いつの間にかまた別の女の子がすごい速さで走って追い抜いていく所を目にした。

「・・・・・・・・・」

キキィ―ッ!!

彼は無言で車を止めて深呼吸をした。そして、こう呟いた。

「禁酒しようかな・・・・・」

その呟きは車内に静かに響いた。





そして、その頃その3人の少女はパドキアの外れの
クランクさんとニコラさんが住んでいる骨董品店にいた。
ここに来たのはクランクさんに呼ばれて仕事を依頼されたからである。
(その際に断ろうと思ったがニコラさんが必死に頼むので仕方なく引き受けた)

「2人共、早過ぎだよ・・・・」

汗だくで息を切らしながらクリネアさんは言った。

「クリネアさんが遅いだけ」
まあ、あなたなら数年修行すればついてこれるようになるって」

「かな――――りキツイ修行をしなきゃいけないけどね・・・・・・」

そんな談話をしながら私達は仕事をするために骨董品店に入った。
正直、いやだけど





同時刻、とある町の交通センター

この場にいた所員たちは各地に設置してある速度計測装置から
新しく出たスピード違反の車を感知したのですぐに調べていた。

ビービー

「たくっ、またか今度はどこの誰が・・・・・」

彼はその違反者の写真を見て固まった。

「おい、どうした?え・・・・」

不審に思った同僚達は様子を見に近づいて写真を見ると
同じように固まった。

まあ無理もないだろう。その映像には車は映っておらず
女の子達がすごい速さで走っている場面だったのだから
当然、その場にいた所員達は大きく慌てたのは言うまでもない。



後日、この件は機器の故障ということになり点検することになったそうだ。
どの機械も異常なしの結果で終わったそうだが

ちなみに飲酒運転でスピード違反していた男はチェリッシュ達に遭遇したことで
ちゃんとした速度に戻したのでばれずに帰宅し
その後、ルールを守って運転をすることにしたそうである。



こうして一部の者達の間で騒がしい早朝は終わった。



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