小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
125話 勉強会




「ま、こんなとこかな」

「あー、またチェリッシュに負けたちゃったな」

「英才教育を受けているミセラ王女はともかく
チェリッシュは凄すぎでしょ・・・・・」

成績上位50位以内の者が載っているリストの
3位に入っている名前を眺めながら
リリアは驚きの呟きを口にした。
(ちなみにミセラは4位です。)

「猛勉強したからね・・・・・」
(というか中学レベル位は前世が女子高生の私にとって簡単だし)

「なあチェリッシュ・・・・ちょっといいか?」

私は苦笑しながらそんなことを考えていると
ロイズをはじめとするクラスメイト数人が私に詰め寄って来た。

「なんですか?」

私は怪訝な顔をして聞いた。

「実は次も悪かったら追試になってしまったんだ・・・・・
勉強を教えてくれないか・・・・」






「というわけで勉強会を始めましょう」

家に帰った私は勉強会に参加する10人以上のクラスメイトに向かって言った。
ちなみに一応言っておくが両親の了解済みで私1人では荷が重いので
手伝いという名の暇つぶしでフィナンシェもこの場にいた。

「じゃあまず数学からいこうか」

まず私が手伝いを頼んだ際に「暇つぶしに面白そうだね」と嬉々して
了承したフィナンシェの講義が始まった。




1時間後
「ふむふむ・・・・」

「へえ、わかりやすいな・・・・・」

勉強会は順調に進んだ。
というか皆、上級生の威厳やプライドで飛び級している天才とはいえ
年下から教わっているからだろうけど

まあ

「ああ・・・・ついていけねえ」

「ムズいよ・・・・・」

頭を抱えてダウンしている一部の者を除いたらの話だが

(うーん、この人達をどうしよう・・・・・
ワンツーマンで徹底的にやろうかな・・・・)

私は困った顔で悩んでいると

「ヤッホー!チェリッシュちゃん、フィナンシェちゃん
遊びに来たよ〜」

「あ、ニコラさん」

ニコラさんがスタスタと部屋に入ってやって来た。

「ニ、ニコラって学年トップ10常連の優等生のあの!
チェリッシュさん、あなたこの人と知り合いだったの?」

「ええ、そうですよ」

リリアさんは驚いてニコラさんを指差して聞いてきて私は適当に答えた。

(へえ、ニコラさんはそんなに頭良かったんだ
丁度いいや、高校生のニコラさんに手伝ってもらうよう頼んでみますか)

それでニコラさんに事情を説明すると

「なるほど〜、そこのあなた達ちょっと来なさい」

彼女はあまり勉強が進んでいない者達を連れてどこかに行ってしまい
そして、その後魂が抜けたような姿で戻って来たので皆かなり引いてしまった。




そんなこんなで時間は経ちテストは終わり結果は

「よっしゃー!」

「ふう・・・・助かった」

「必死に勉強したかいがあったよ」

皆が話しているように良い結果を出せたようだ。
ただ意外なのは

「ねえ・・・・あなた達は本当に不正はしていないの?」

「してねえよ!」

「たまに良い点数取ってこの対応はないだろ!」

「猛勉強して出した結果にそんなことを言うなんて失礼だぞ!」

ニコラさんの指導を受けた頭が悪い連中が全部90点台を取ったことである。
それで今、彼等は教師にカンニングをしていないかの尋問を受けていた。

(いったいニコラさんは皆に何をしたの?)

後にニコラさんに聞いてみたら
「へえ、いい投薬結果になったね」
と彼女は笑顔で答えて、私はなんとなくこれ以上は聞かないことにした。

まあ気になるけど結果的に良かったんだしね・・・・・・



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