小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
129話 アンチハンターの残党の復讐



ゴォォォォォォォ!
ガラガラガラ

「やはり一筋縄ではいきませんか・・・・・」

私は黒ずくめの2人と竜の念獣
そして、今の大爆発でできたクレータを見て呟いた。

「ほお、お前ずいぶんと強いなぁ
面白くなってきた
と言いたい所だが・・・・」

黒づくめの男がチラリと視線を向けるとそこから

「お姉ちゃん!大丈夫!?」

「今行きますね!!」

フィナンシェ達が走ってやって来ていた。

(応援のフィナンシェ達がやって来たから
不利を悟り退却ですか・・・・・)

黒づくめの2人はこの場に私の後を追って駆けつけてきた
フィナンシェ達を見て退却することにしたようだ。

「少々、分が悪いから退かせてもらうわ」

「逃げるんですか?」

「戦略的撤退ってやつよ
じゃあね〜」

ズドォォォォォンッ!!

黒づくめの女はそう言うと竜の念獣は
足元にブレスを吐いてその際にできた煙がなくなると
2人共いなくなっていた。





その後、私達は警察との面倒事を避けるため
すぐに家に戻り今回の件の話を始めた。

「で、あいつ等は何者なの?」

「顔や名前不明の最近手配された
A級賞金首の3人組ということしかわかってないよ」

私はベッドにドサッと座り込み真剣な目つきで質問すると
フィナンシェはおどおどしながら答えた。

「それでなんでそのA級賞金首がチェリッシュさんを襲ったの?」

「それは・・・・」

ニコラさんは敵の正体に驚きながら
なぜ私を狙ったのか聞いた。
私もそのことを知りたかったので
フィナンシェの説明にさらに耳を傾けた。





「つまりあいつらは私が春休みの時に潰したアンチハンターの残党の依頼で
私を消そうとしているというわけ?」

私がそう言うとフィナンシェはコクリと頭を縦に振った。
正直言ってとことん迷惑でしつこい連中である。
そう思ってしまった。

(あれ、まてよ・・・・・)

そして、同時にあることが頭に浮かんだ。

「ねえ・・・・・ということはあの一件に関わった
同じプロハンターのミザイストムさんとハロルドさんも狙われているってことじゃ・・・・」

私はその疑問を口にするとフィナンシェは大丈夫だと説明した。

「そのミザイストムって人はね、今、世界最強の戦力があるハンター協会にいるから
さすがにあいつらもうかつに手が出せないし
ハロルドって人の方は部下と一緒に新人の指導で心源流道場本部にいるみたいだからね
まあ、それでお姉ちゃんを狙うことにしたみたい
お姉ちゃんは見た目は普通の女の子でとても強そうに見えないし
同時にそのアンチハンターの組織を潰した張本人だし」

フィナンシェは少し言いづらそうに説明した。

「ああ、他の2人はうかつに手が出せないから
私をね・・・・・」

私はため息をつきつつ納得した。

「正確にはあたし達の存在も理由みたい」

「あたし達?」

「どういうこと?」

フィナンシェはニコラさんとクリネアさんに
視線を向けてそう言い
それで2人はどういうことか聞いてきた。

するとフィナンシェはまた言いづらそうに説明を始めた。

「アンチハンターはハンターを恨み嫌っていて
特にプロハンターを潰そうと活動している連中でしょ」

「ええ、そうね・・・・あ」

「ああ、そういうことですね・・・・」

「もしかしてフィナンシェ・・・・
あなた達もプロハンターだからという理由で・・・・」

私はおそるおそる聞くとフィナンシェはその通りだとまた頭を縦に振った。

「それにあたし達全員女子で子供だからという理由もあると思う」

「なんというか巻き込んでゴメンね・・・・・
私だけじゃなくフィナンシェ達まで狙われるハメになってしまって・・・・・」

「別に気にしてないよ」

「そうそう」

「プロハンターにとってこういうのは日常茶飯事だし」

私は申し訳なさそうに3人に謝った。
まあ3人共気にしていないようだが

(あいつ等を倒したらすぐに徹底的にあの残党達を潰しに行こう・・・・)

そして、私はマジで迷惑なアンチハンターを叩きのめすと強く誓った。



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