小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
130話 人質



街の外れの廃工場
さっきチェリッシュと戦った黒づくめの2人はこの場にいた。

「遅いぞ・・・・何をやっていた?」

「す、済まない・・・・」

「す、少し標的と戦っていただけです」

「ほう・・・・・」

「「ヒィッ!!!」」

ここで2人の帰りを待っていた黒づくめのリーダーの男は
飲みかけのビール缶を片手にギラッと睨み
その視線で2人はビクリと畏縮した。

「・・・・・まあいい
人質コイツラがいるからな・・・・・」

リーダーの男はチラリと気絶し眠っている男女の拘束した2人組を
見て余裕そうに言った。

「で、これからどうする?」

「ああ、そういえばこの後、どう動くんだ?
標的への奇襲は失敗したし」

「ああ、今頃優秀な妹から俺達のことを知っただろうな・・・・
さてお前等戦闘準備をしておけ」

2人の質問にリーダーは堂々と答えた。

「真正面から襲撃しに行くの?」

「いや・・・・待つ」

リーダーは缶ビールを飲み干しゆっくりと言った。

「「え」」

「今頃、俺達の情報だけじゃなく
居場所も調べているはずだ
そして、すぐに攻めてくる
その際に」

リーダーはそう説明すると缶ビールを片手で軽くグシャッと握り潰し

「このビール缶のように捻り潰してやるぜ!」

仲間の2人から怯えた視線を受けながら
鬼神のごとくのとてつもないオーラに身に纏い狂笑を上げながら言った。





「で、あいつ等はここにいるの?」

ここから数キロ離れた所に見える廃工場を指差して
私はフィナンシェとクリネアさんに確認した。

「うん、フィナンシェさんとあたしの能力で調べた結果
ここだということになったから間違いないと思う」

クリネアさんは自分の横にいる2m並の大きな巨狼を見ながら
間違いないと断言した。

「そうですか・・・・
じゃあ突入しますよ」

私がそう言うと
3人はコクリと首を振り
私達は廃工場に乗り込もうとすると
ニコラさんは止めた。

「ちょ、ちょっと待って良く見ると
あの黒づくめの3人以外にも誰かいるわよ」

「ん、あれは・・・・・」

私はニコラさんが言ったように凝で目を凝らして見ると
驚愕し頭を抱えてしまった。

「あ、あれは・・・・」

クリネアさんも私と同じ感じらしい。

「まさか、あいつ等、ロイズさんとリリアさんを誘拐して
人質にするなんて・・・・」

私達の行動を制限するためなのか外から見える所に
拘束して磔にしている2人のクラスメイトを見て
私は大きく額に青筋を浮かべた。

「さてどう動くか・・・・・」

私は腕を組んで考え込んだ。
2人をどうやって救出してあの黒づくめの3人を倒すかを

「ハア・・・・・わかってはいましたけど
一筋縄ではいきそうにありませんよ・・・・・
うーん、面倒なことになりましたね・・・・・」

私は重いため息と愚痴を口にした。


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