小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
132話 暗殺者としての過去



「喰らえっ!!」

ズドォォォォンッ!!

白き光弾が廃工場を穿き

「ブラストッ!!」

ドゴォォォォォッ!!

たくさんの風船で地面を破壊し

「焼き尽くせ!!」

ボォォォォォッ!!

竜の業炎の息でこの場を焼き尽くす。

このようにこの場は6人の念能力者によって
廃工場は滅茶滅茶に破壊され
数分前までここに廃工場があったとは思えない廃墟で
周りの木や岩はボロボロに切断や穴だらけで
地獄のような場所と化していた。





「はあはあ・・・・・ああ、しんどいです」

「中々やるじゃない・・・」

「あ〜痛てぇ〜
でも、楽しいぜぇ〜」

「マジで戦闘狂は厄介ですね・・・・」

((同感!!))

なんか今、フィナンシェとニコラさんの
2人の心の声が聞こえた気がしたが
私はそれを無視して目の前の敵に集中した。

「さ〜て、そろそろ決着を付けるとするか」

「その前に聞きたいことがあります」

「はあ?」

「ああ?なんだぁ?」

私は少々気になることがあったので
戦闘を一時中断させて黒づくめ3人に質問することにした。

「あなた達はそれだけの強さを持っているのに
なぜこんなことをするんですか?
それだけの強さならもう少しマシな仕事ができるでしょ」

正直言ってプロハンター以外でこれほどの強さを持つ念能力者はあまりいない。
ゾルディックや幻影旅団は例外だが
まあとにかくそれでなんで殺し屋的な仕事をしてるのか私は気になったので
聞いてみることにした。
すると帰ってきた答えは

「これしか生きる術がねえからさ・・・・」

「「「!!」」」

黒づくめの3人は素顔を見せると火傷や切り傷等で
言葉で表せないような醜い顔になっていた。

「俺達はなぁ、元々は赤ん坊のころからマフィアに育てられた暗殺者なのさ」

「暗殺者ですか・・・・」

「ええ、流星街から連れて来られた孤児という名の使い捨てのね・・・・」

「念はマフィアから無理矢理教わってなぁ
その際の地獄の修行で俺達以外の数十人の同胞は皆
ついていけず耐えきれずに死んじまったよ・・・・」

3人は相当苦しい過去があったらしい。
それで私はなんともいえないような顔になってしてしまった。

「マフィアの人だったんなら
じゃあもしかしてあなた達は元陰獣か元陰獣候補ってことですか?」

「ああ、後者のほうさ
あまりにも組織のやり方のついていけなくてな
それで脱走したのさ・・・・・」

「よく逃げられましたね・・・・」

「俺達がいた組織はずいぶんとやりすぎたようでな
それでハンターによって壊滅しちまったからな」

「そうですか・・・・・
正直言って私はあなた達と戦いたくありません」
退いてくれませんか?」

「同情のつもりか・・・・
俺達は人を殺すことしか能がねえんだ
お前等に何がわかる・・・・」

「「「・・・・・」」」

今まで会話に参加しなかったリーダーは荒い声で口を開き
私達は何も言えないので無言になった。

「ロイ、カミラ!手ぇ出すなよ
こいつ等は俺が直々にぶち殺す!!」

リーダーの男は2人の前に出てそう言った。
そして、

ズズズズズッ!!

「「「!!!」」」

「おお、そういえば自己紹介していなかったな
ビガロ=ア―ロイドだ
冥土の土産に覚えて置きなぁ!!」

殺気がこもったとてつもない量と質のオーラを解放した。



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