小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
133話 カンスト



「終わったな・・・・・」

「ええ、ビガロに勝てる奴なんているわけないしね・・・・」

ズズズズズズズズズズッ!!!

「な、なんですか?
この出鱈目なオーラは?」

黒づくめのリーダーの男ビガロは練をすると
私達の数倍以上はある人間とは思えないオーラを解放した。

(こ、こんなのネテロ会長やジンさん級はあるじゃないですか!
どれほどの代償や苦行をしたらここまでの力を得られるのか
想像もつきませんね・・・・・)

私はそんな感想を頭に浮かべながら
フィナンシェとニコラさんの方に横目で視線を向けると
ブルブルと体や歯を震わせて全身から汗を滝のように流し
フィナンシェとニコラさんの2人も青い顔をして
私と同じような状態になっていた。

「くくく、俺はなぁ、長い長い年月をかけて
自分自身の得意系統の強化系の念を
極限という極限の限界の域まで極めたのさ
オーラの総量がカンストするまでなぁ」

ビガロは軽く言っているが
ここまでの圧倒的な領域の力は5年や10年の修行で身に付くものではない。
才能だけではなくネテロの感謝の正拳突きのような
狂気といえるような地獄の修行も必要である。
まあそれでも限界を極め続けているネテロに遠く及ばないが

「どうしたぁ、もう戦意喪失かぁ?
久しぶりに練をしたんだから少しは


抵抗しろ!」

ビガロは2m以上の巨体であるのにすさまじいスピードで
私達との距離を詰めて丸太のような右腕とボーリング球のような大きさの拳を
思いっきり私に振り下して

「っ!!!」

ドゴォォォォォォォォォォォォォンッ!!

とてつもない大きさのクレータと瓦礫と土煙を出し
私はそれをなんとかバックして回避し技後硬直の隙を突いて
クレータの中心にいるビガロに特大の念弾を撃ち込んだが

「ふんっ!!」

片手で左手であっさりと握り潰してしまった。
玄海の霊丸を粉砕した戸愚呂弟のように

「一発でもまともは当然、かすっただけでアウトですね・・・・・」

私は完全に今の攻撃をかわしきれなかったせいで
できた頭部の出血を左手でぬぐった。

「オラァァァァァァァッ!!」

「このっ!!」

私は追撃してきたビガロに一点集中の念弾を撃ち込んだが

「無駄無駄無駄――――っ!!!」

あっさりと弾かれてしまい
距離を詰められてしまった。

それで私は死を覚悟したが

「膨盾(バルーンシールド!!)」

「お姉ちゃんっ!!」

とっさにニコラさんが出した風船の盾と
私を間一髪で突き飛ばしたフィナンシェのおかげで死は免れた。だが

「しゃらくせぇ!!」

「「キャアアアアアッ!!」」

フィナンシェとニコラさんは盾の風船ごと吹き飛ばされ
今の少しの攻防で一目で重傷といえるような状態になってしまった。
それを見た私は短期で決着をつけて勝つために

「ふう・・・・マーズとの戦い以来ですね、これは


殺す気でやるしかありませんね!!」

私は自分と念銃“波皇”のオーラを思いっきり解放した。

「ほお・・・・・少しは楽しめそうだなぁ」

私は解放したオーラを見たビガロはニタリと笑い構えた。

(少しでも力負けしたりタイミングがずれたりしたら死亡アウト
勝ち目はほぼないかもしれないけど
それでもやるしかない!!)

私は覚悟を決め銃を構え銃口をビガロに向け

ズドオオォォォォォォォォォォンッ!!!!

残りの力全てを込めた一撃をぶち込んだが

「今のは効いたぜ・・・・・」

土煙がはれるとそこには血まみれのビガロが堂々と立っていた。

「畜生っ!無念・・・・・・」

私膝をついてもうここまでかと歯ぎしりしていると




「そこまでにしてもらおうか!!」

助け・応援・救世主が乱入し
この戦闘は強制的に一時中断となった。



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