小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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のんびり×大騒動編
134話 真の強者



「うーん、あれ?ここは・・・・・」

眠りから覚めると私は病室のような所で寝ていた。
それで首をかしげていると

「おう久しぶりだなこんな形でまた会うとは思わんかったぜ!」

「ジ、ジンさん!!」

聞き覚えがある声に振り向くとそこには
これまで2度会ったことがある主人公の父親ジン=フリークスがいた。

「なんでここに?」

私は当然の疑問を口にした。

「おいおい、覚えてねえのかよ」

「え、どういうことで、あ・・・・」





2日前の夜

「なんだぁてめえは?」

ビガロはうっとおしい目で突然乱入したジンに視線を向け
いやこの場にいる者全員がジンに視線を向けており
フィナンシェはその際に「ジ、ジンさんなんでここに?」と呟いていた。

「俺か、俺はジン
ジン=フリークスだ
楽しい所を邪魔して悪いが
ちょーっと、一緒に来てもらうぜ
監獄までな〜」

「・・・・ほお、俺にそんなふざけたことを言うとは
良い度胸だ、ブチ殺すっ!!!」





「こういう感じでこの後俺はお前との戦いで弱ったビガロをぶちのめし
遅れて応援にやって来たお前の友人のハンター達が
残りの2人を捕縛して終了し
お前はいつの間にか気が抜けて気絶した
ちなみにお前等の殺しを依頼したアンチハンターの残党連中は
ミザイストムが根こそぎ狩ったそうだ
まあこんなとこだな」

ジンはビガロを倒したというとんでもないことを平然と話し、
私はそれで安堵と驚きで
「真の強者ってジンさんみたいな人の事を言うだろうなぁ」と
なんともいえない感じになった。

ちなみにジンがここにやって来た理由は
ジンいわく「糞爺ネテロの緊急のお願いを受けてな
つい口で負けて乗せられてやるはめになっちまったのさ・・・・」
だそうである。

あと遅れて駆けつけたクランク・ゴ―グ・カール・レイラもそうらしい。

そんな感じで私はジンさんと話をしているとフィナンシェ達が病室に入って来た。

「お姉ちゃん、大丈夫!!」

「チェリッシュさんは2日も眠っていたから心配だったよ」

「ああ、何回も死ぬかと思いました・・・・・」

「随分と危険なのと戦り合ったそうね
無事でよかったわ」

「無事でなによりだな」

「そうそう元気そうでなにより」

「ま、お前さんは悪運はそれなりにあるようみたいだし」

上からフィナンシェ・クリネア・ニコラ・レイラ・ゴ―グ・カール・クランクの順で
いきなり私にガンガン言ってきた。

「それじゃあ、俺はもう行くとするか
じゃあなお前等」

私はそれでどう答えようか考えていると
ジンさんは病室から出て行こうとし

「ジンさん、今回も色々とありがとうございました」

「おうよ、またな」

少々、照れくさそうな表情で去っていった。




その後は私は皆と適当な会話をして
フィナンシェ達は良かった良かったと安堵した表情で帰って行った。

「ふう、ようやく静かになった
はあ、危険な世界だと認識していたけど
今回の件で改めて認識したなぁ〜」

誰もいなくなった病室で私は1人でブツブツと独り言を呟いた。

普通はトラウマがついてもおかしくない戦いなのに
精神的な面でこの程度で済んでいるのに気付かずに
全治一ヶ月の私は再び眠ることにした。




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