小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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今日からずつ投稿します。




夏休み放浪編
136話 夏休みスタート×暑中見舞い



キンコーンカンコ―ン

「ふう・・・・よーやく夏休みだ〜」

終業式は終わり
頭に包帯を巻きまだ怪我が癒えていないチェリッシュは
机に伏してグッタリと呟いた。

「随分とお疲れのようね」

「ああ、リリアさん・・・・
最近、色々あったんで・・・・」

私はため息をつきながら言った。
ここ最近というか先月にアンチハンターからの依頼で
私を消しに来たビガロ達との死闘があったので当然なのだが

ちなみにあの戦いで人質として巻き込まれたロイズとリリアは
ほとんど何も覚えていないし何も事件の詳しいことは知らない。
気絶から目が覚めた後、真実の中に嘘という感じで
そのプロハンターは私達だということや念のことは
誘拐されてから救出されるまで2人共、気絶していたので
自分達を誘拐したのは最近、ハンターを殺しまわっている殺人鬼で
2人は気絶している間にとあるプロハンターに助けられたと説明されている。

「そう・・・・体を壊さないよう気を付けてね」

「どうも・・・・(というかあなたは原因の一部みたいなものですけどね)」

私は作り笑いをしながらそんなことを考え
そして、リリアさんと別れて下校した。




「ふう・・・・・」

家に帰宅し自分の部屋に入った私はベッドに仰向けにダイブした。

「さて夏休みはどう過ごそうかな・・・・・」

私はのんびりと今後の事を考えていると

コンコン

「どうぞー」

ガチャ

「チェリッシュちょっといいかしら?」

「うん、何?母さん」

「実はあなたとフィナンシェとクリネアちゃんにお願いがあってね」





「「「暑中見舞い?」」」

「ええ、3人共、夏休みは暇でしょ
この5枚のハガキを届けたいけど
ある程度しか住所がわからなくて
あなたに行って来てくれないかしら」

「まあそれ位は構わないけど
え〜と世界樹に住んでいる父さんの方の祖父ちゃん祖母ちゃんに
クナイの父さんの古い友人に
ラペ共和国の父さん母さんの元同僚に
そして、ミテネ連邦のハス共和国の母さんの妹か・・・・
って、ミテネ連邦!」

「どうしたの?お姉ちゃん」

「ミテネ連邦がどうかしたの?」

「・・・・いやなんでもない」

私は最後のハガキを見て

(うわぁミテネ連邦って・・・・よりにもよって2年後の
キメラアントの出現でとてつもない危険地帯と化す所じゃん・・・・)

私はそのハガキを見て少し考え込んで

(まあまだ時間はあるし
偽善かもしれないけど2年後にこの人を
適当な理由で国から避難させようかな・・・・・)

とりあえず1人でも多くの救おうと決めた。




そして、翌日

「じゃあ3人共できるだけ早くよろしくね」

「キュ―――」

「「「はーい」」」

列車の駅でシェーレを連れた母さんから注意を受け
旅達の列車に乗る私達は元気良く言った。

「いつも言ってるけど無理はしないでね〜」

「「うん、じゃあ行ってくるね〜」」

そして、私達は母さんと駅が見えなくなるまで窓から手を振った。

「じゃあお姉ちゃん、まずはどこに行くの?」

フィナンシェは世界地図を広げて聞いてきた。

「とりあえずまずは世界樹かな・・・・
一度、行ってみたかったしね」

「OK」

「私も異論はないです」

「じゃあしばらく暇だから寝ようかな」

「チェリッシュさんのんびりしすぎです・・・・」

「ハハハハハハッ
気にしない気にしない」

こうして私は皆と談笑しながらまた新たな旅が始まった。
またいつものようにとんでもないトラブルという名の
イベントに巻き込まれる未来を知らずに


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