小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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夏休み放浪編
139話 ハンター証強奪未遂事件



「あ〜、お腹空いた」

「そういえばもうお昼だね
適当なレストラン探そうか」

「たまには奮発してみないお姉ちゃん」

「なんか目立って要らぬ騒ぎを起こしそうだから
だめです」

「ははは、チェリッシュさんらしいね
それに高級レストランは大抵一見さんお断りだから
私達じゃ無理だと思うよ」

世界樹から降りた後、
私達は昼食を取るために適当な飲食店を探していた。
さすがに観光地だけあって街中に色々な店があり
当然、レストラン・喫茶店等の飲食店も充実しており
辺りに甘いのや香ばしい匂いが漂っていた。

「どれにしようか迷うな〜」

私達はどれにしようか迷いつつ歩き回っていると
周りの人達がザワザワと騒ぎだした。

「ん、なんだろ?」

「なんか街の皆さんの様子がおかしいですね」

「・・・・・なんかいやな予感がする
2人共、面倒事に巻き込まれないように
速攻でここから離れるよ」

「う、うん、わかった」

「まああたしも極力騒ぎは起こしたくないので」

そう言いながら私達3人はここから移動することにした。





だが、チェリッシュの思い通りにはいかなかった。

「はあはあ、まったく足が速い餓鬼共だ!
で、こいつ等なんだな?」

「へ、へいそうです
間違いありません」

私達は待ち伏せしていた
50人程のチンピラっぽい連中に囲まれていた。
どうやらなぜかは知らないが街中の不良達がこの場に集まったらしい。

「フィナンシェ、さっき言ったけど
こういうことになる可能性があるから
高級飲食店は極力行かない方が良い訳」

「まあなんとなくわかるけど・・・・」

「・・・・・2人共、この状況で呑気ですね
まああたしもそんなに危機感ありませんけど」

「おいっ!てめえ等、俺等を空気扱いと良い度胸じゃねえか!!」

チンピラ達の身長2mはありそうなボスっぽい男が
額に青筋を浮かべズシズシと歩いて現れた。

「あなたがボスですか?」

「ああ、そうだ!
ずいぶんと余裕そうだが
よっぽど死にたいようだな」

私はなんとなく問いかけると
男は予想通りの返答をした。
そして、男は下っ端っぽい人に顔を向け

「確認で聞くが、こいつ等で間違いないんだろうな!!」

「は、はい!3人共、登木受付でハンター証を出しているのを
この目で確かに見ました!」

(((ああ、ハンター証狙いの連中ですか・・・・)))

私達3人共、内心で同じ思考を頭に浮かべ
ついつい渋い顔になった。
そんな私達に追い打ちをかけるように
チンピラ達は私達に詰め寄り

「おい、死にたくなかったらハンター証「あなたが死んでください」よこぶぇ!!」

「ぶごっ!」

「はぐっ!」

私達に殴り倒され

「てめえ等っ!!マジで全殺しにされたいようだな!!
いいだろう野郎共かかれ――――っ!!」

「はあとっとと終わらせて昼食にしよ」

「そうだね」

「賛成」

この後、10分足らず世界樹の町中にいた
チンピラ達は3人の少女によって1人残らず殲滅された。
これがきっかけチンピラ達は改心したのか
大人しくなって街の治安が良くなったそうである。




そして、余談だが

「相変わらず街の住民の皆は私達を避けてますね・・・・」

「まるで化け物でも見ているかのような目だね・・・・」

「・・・・・はあ、
これはこれで傷つくよ」

ちょ――――っと、派手にやり過ぎたので
街の住民の皆さんから避けられる羽目になってしまい
私達は街中を歩きづらくなってしまったそうである。


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