小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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夏休み放浪編
142話 ハンターに憧れる少女




私達は襲って来た少女を背負いすぐ近くホテルに入り
そこで一泊することにした。
まあ宿泊予約せずやって来たので
その際にハンター証を使う羽目になってしまったが

「う、う〜ん・・・・・・」

「あ、目が覚めたようだね」

そんな感じで私達は部屋で一休みしていると
ベッドに寝かせていた少女は目を覚ました。

「こ、ここは痛っ!」

「ああ、あなたを気絶させる際に
少々手加減できなくてつい力を入れてしまってね」

私は驚いて起き上がろうとして首の激痛で悶えている少女に
申し訳なさそうに言った。

「で、私はチェリッシュでこっちは妹のフィナンシェ
こっちはクリネアさん
あなたは?」

「・・・・リンカ、リンカ=テオド―レ・・・・11です」

「じゃあ本題に入るけど、
リンカさんはあの力をどうやって身に付けたの?」

お互いの自己紹介を終えた私はリンカさんに念について問いかけた。

「先日、ボーッとしていたら急に体中から湯気が出て
力が抜けていくものだから必死でなんとか抑えたら
できるようになった・・・・・」

どうやら独学いや過酷な生活環境の実戦経験と本人の天賦の才によって
偶然、精孔が開いて纏を身に付けたらしい。
そして、なぜ私達を襲ったのかは
食べ物がなくて飢えている所に偶然私達を見つけ
食料やお金を奪うためだったらしい。
そして、リンカさんの話を聞いた私達の感想は

「なんかある意味で偶然の女神に愛されているかも
1000万人に1人位の才はあるんじゃないの」

「生活環境で精孔が開いたってどんな過酷な生活したんだか・・・・・」

「いや多分、才能による物の方が大きいと思いますよ」

少し驚々しながらこうなった。

その後、私達はリンカさんに念の説明をした。
初め、彼女は半信半疑な顔をしていたけど
私達も自分と同じ力を使えることを知って信じた。

そして、私達は室内で食事をするためにホテルに注文をすることにした。
その際に今までゴミ溜めの中で暮らしていたせいか
リンカさんは運ばれてきた料理を見て驚き
そして、我に返るとパクパクと食べ始めた。

「あの〜、詳しくは知りませんけどこれ程の豪華なホテルって
結構高いんじゃないでしょうか?
いやこの食事代だけでもかなりの額になりそうですが」

リンカさんはお金のことに気付いたのか
食事をピタリと止め大丈夫なのか聞いてきた。
それでクリネアさんは笑顔で

「大丈夫だよ、たくさんお金は持ってるし
部屋代はタダだからね」

と答え、それでリンカさんは目を見開いて表情になった。

「あの〜もしかしてハンター証の資格を持ってるんですか?」

「そうだけど、私達3人共持ってるよ」

まあ隠す気はないので私はおどおどと質問してきた
リンカさんの問いに答えることにした。
するとリンカさんはプルプルと体を震わせて

「お、お願いします!弟子にして下さい!」

頭を下げてお願いしてきた。

「・・・・とりあえずなんで私達に弟子入りを頼むのか教えてくれない?」

「は、はい、実は・・・・・・」

少し呆気に入った私はそう問いかけた。
それでリンカさんの話によると彼女はハンターに憧れているようで
毎日、我流・独学で修行をして体を鍛えていたらしい。
しかし、修行の指導してくれる人がいないので困っていたので
私達にお願いすることにしたそうだ。

「私達は今は旅をしている所だけど緒に来る?」

まあ初めから連れていく気だったが私は問いかけ
彼女は嬉々して了承し
私が彼女の念の指導をすることになった。

「じゃあ旅をしながら厳しく修行するからそのつもりでね」

「はい!よろしくお願いします!!」

こうして新たな旅の仲間が加わったのだった。



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