小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

夏休み放浪編
146話 ゾルディックの襲撃







「今日は私の屋敷に来てくれて嬉しいよ、ありがとう」

「で、なんで呼びだしたのか聞いていいでしょうか?」

私は不機嫌そうに私達4人を急遽呼んだ
カーネルさんを睨んで問いかけた。

ちなみに私が不機嫌な理由は昨日の精神的疲労から
ようやく解放されたと思ったら
また、厄介事に関わる羽目になってしまったことと
暑中見舞いのお届け物が終わり
これから遊ぼうとした矢先のタイミングで
カーネルさんとその部下達に呼び出されたからである。
(断ろうと思ったが部下の方々が涙目で
必死に頭を下げてきたので仕方なく応じた)

そんな私をカーネルさんは苦笑しながら
私達を呼んだわけを話し始めた。





「・・・・・・今度はゾルディックですか」

私は頭を抱えながら呟いた。
フィナンシェも私と同じ気分なのか困った表情をし
クリネアさんとリンカちゃんは
さすがにゾルディックのことを知っているようで
かなり驚いていていた。

「ああ、昨日ノストラードの占い少女に占ってもらったら
自分の死いや殺されることを示すような単語があってね
それで急遽調べてみたら俺の暗殺依頼が
ゾルディックに出されていることがわかったんだ!
そのことがわかったから自分の身を守るために
すぐに厳重な警備を敷いたんだが
いくら何千人も配置しても
あの殺し屋をどうこうできるとは思えなくて」

「私達を呼んだというわけですね」

「ああ、俺も念のことは知っているが
念能力者の護衛がミネアだけじゃ不安でな・・・・
あとこれがその占いだ」

とりあえず私達はカーネルさんの
占いが書かれた紙に目を通すことにした。





黒服ばかりの宿屋で
貴方は狩人の女性に再会を果たすだろう
そして、闇の襲撃者によって
貴方は竜の顎にて永眠することになるだろう





「あの・・・・・一行だけということは」

「どうやら占いの事を知っているようだね
説明の手間が省けるよ
ああ、君の考えている通りこのままだと俺は今週中で
ゾルディックに暗殺されて
死ぬということをこの占いは表しているのさ」

「「「「・・・・・・」」」」

私は壁に付けているカレンダーに視線を向けた
今日は7月29日の木曜日つまりこのままだと
カーネルさんはこの3日間で
何時死んでもおかしくない状況らしい。

「ちなみにミネアも占ってみたんだが
幸いにも死の予知は出なかった
君達も確か占ってもらったんだよね
結果はどうだったんだい?」

「私達は4人共五行でしたから大丈夫です
プライベート的な理由で見せたくないですが」

「そうか・・・・・」

「あのカーネルさん
助かるための方法が1つあるんですが
イチかバチかやってみませんか?」

私はカーネルさんにある提案をすることにした。
後は時間と運の勝負である。





その頃、ピアチェーレ島のそれなりに離れた上空に
竜のような生き物に乗った老人と質実剛健な男の2人組がいた。

「さてあと半日ほどじゃなぁ」

「ああ」

2人の暗殺者を乗せた竜はゆっくりと目的地へと移動していた。

カーネルの死のカウントダウンが始まった。



-148-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




HUNTER×HUNTER 31 (ジャンプコミックス)
新品 \420
中古 \29
(参考価格:\420)