小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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夏休み放浪編
154話 狂人科学者ロベルト=ラードン






ズドオオオオオオオオオオンッ!!!

ガラガラガラ
シュウウウウウウウウウ――

「お、お姉ちゃ――――んっ!!」

「ど、どうなったの!!」

「どっちが勝ったの!?」

皆、チェリッシュの身を心配しつつ
レイバーの対応のために警戒して
今の攻撃の激突でできた砂煙が晴れるのを待った。
すると現れたのは

「ふう、なんとか勝った・・・・・」

フラフラボロボロのチェリッシュだった。





「まったくムチャしすぎだよ、お姉ちゃん!
一歩間違えたら死んでたよ!!」

「フィナンシェさんの言う通りですよ!
何やってんですか、あなたは!!」

「命は大切にして下さい」

手当てを受けながら私はフィナンシェ・クリネア・リンカちゃんに
詰め寄られて色々と説教を受けていた。

「あー、なんというかその・・・・ごめん」

その後は謝ってようやく説教が終わった私は
多少痛む体を動かしハロルドさん達の所に向かった
ちなみに他の人達は苦笑いしながら我関せずで
警察がくるまでの間に捕縛したレイバーの軽い尋問をしていた。

「怪我は大丈夫なのか?」

「ええ、なんとか重傷じゃないみたいなので
それでハロルドさん、何かわかりましたか?」

「ああ、良い情報が手に入った
今回の事件の首謀者は狂人科学者のロベルト=ラードンらしい」

「ロベルト=ラ―ドン?
その人は何者なんですか?」

私は狂科学者と言う位だから
かなりのマッドな科学者の人なんだろうな〜と
想像しながら問いかけた。

「なんというか、簡単に話すとあまりにも危険すぎる物ばかり作るもんだから
5年前に国や政府から追い出されて追われることになった
元政府所属の科学者をやっていた危険人物の男さ
あいつは天才で発明に関してはすごい頭脳を持っていたらしいが
頭のネジはクレイジーにぶっ飛んでいてなぁ
作る物は殺傷力が高すぎるウイルスや兵器で
限度というのを遥かに超えていて
さらには政府や世間が中々自分の発明の偉大さを認めないからって
理由で殺人ウイルスをばら撒きやがったことがあったのさ」

「ええ!!!」

「まあその件は表向き混乱を避ける為や国や政府の信用を落とさないよう
伝染病ということになっているがな
まあ、とにかくそれでロベルトは国や政府や
そして、俺達ハンター協会に追われる凶悪犯罪者になって
今までずっと行方不明だったんだが
まさかこの5年の間に念能力者になってこんな所にいたとはな・・・・・」

「うわぁ・・・・・」

「噂だがあいつは念について研究のために
念能力者を実験台(モルモット)にしようとしたって
話もあるらしいぞ」

「怖いですね・・・・」

「全くだ・・・・」

ハロルドさんはため息を付きながら
腕を組んで「まったくある意味で厄介すぎる奴だよ」と言った。
私も正直言ってそんなヤバ過ぎる
マッドサイエンティストに関わりたくないですね。
という政府は国の汚点どころかガンのような存在みたい
な危険人物をなんで雇ったんだか

(あー、疲れた・・・・)

私もため息をついてこれからどうしようか考えていると
ようやく警察の方々がゾロゾロとやって来たのを見つけて
とりあえず、とっととレイバーを引き渡して一休みしようと考えながら
自分の荷物を取りにレイバーに無残に破壊された喫茶店に足を動かした。



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