小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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夏休み放浪編
156話 一方的な防衛戦



ハロルドさん達がロベルトの捕縛・討伐に向かって数時間後の真夜中、
街の城壁にゾロゾロと賊の大群が現れていた。
それも少なくても1000人以上の数で
全員が剛丸を服用したらしく覇気や殺気といった雰囲気を出していて
しかも、魔獣やサイボーグっぽいのもいた。
この魔獣やサイボーグっぽい異形の連中はロベルト達が誘拐し
念能力で改造した犯罪者である。
ちなみにこいつ等には2年前にチェリッシュが戦ったバイオソルジャーの
技術は使われている。
チェリッシュ達がこれでロベルトが違法研究や大量誘拐で
強化人間の売買を企んでいたバルドルとの関係に気付いたのは
後日の話である。
まあ幸いにも念能力者は見える範囲にはいなかったが

「まったく病み上がりにはこのきついですね・・・・・」

「じゃああたし達は直接潰してくるから
お姉ちゃんはサポートよろしくね〜」

「はいは〜い」

緊急事態で呼ばれて大急ぎでやって来た私は
城壁から賊達を見下ろしながら呟き
フィナンシェ達と防衛のための戦闘準備をすることにした。





「くくくくく、さ〜て大暴れといこうぜ」

「ははははは――――っ、
あの薬のおかげで最高の気分だぁ、
誰にも負ける気がしねえぜぇ〜」

「そうだな〜
あー、戦いが楽しみだぜ〜」

ロベルトに雇われたり口車に乗った賊の男共は
ギャハハハと汚く笑いながらクナイの街の城壁に進軍していた。

が次の瞬間

ドゴォォォォォォォン!!

「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」」」

隕石のように光の砲弾(チェリッシュの念弾)
が飛んで来て密集していた賊達の所に直撃し吹っ飛ばした。

「な、なんだぁ、大砲か!?」

「いや爆弾投げつけたんじゃねえか!?」

「ひぇぇ、でけえクレータができてやがる・・・・・」

彼等は一時進むのを止め今の攻撃に驚いていると
城壁から

「お、おい、あれ見ろよ!」

「ガキだと・・・・・それも女じゃねえか!」

「ほう、可愛いじゃねえか・・・」

「俺達を舐めやがって・・・・」

彼等は目の前に現れたフィナンシェ・クリネア・リンカの3人を見て
笑みを浮かべたり怒ったりと様々な反応をしたが
彼女達はただ者ではないと誰も考えていなかったので
そのまま真正面から3人に襲いかかったが



「な。なんて強さだ・・・・あの小娘共は・・・・」

「化け物かよ・・・・」

「軽く100人以上をあっという間に・・・・・」

それは悪手で彼女達の無双で次々と叩き潰され
彼等の顔色を青に変えるのにそう時間はかからなかった。
その後、すぐに慌てて大急ぎでやって来た
ハロルドさんの部下達が応援に駆け付け
戦局は完全にこちらが優勢になった。





だが少し離れていた所からこの戦いを見ていたロベルト達は

「おやおや、まあ当然ですかね・・・・
いくら剛丸で強くなった強化人間でも念能力者には敵いませんからねぇ」

「おいおい、どうするんだロベルト?
このままだとクナイを落とせないぜ」

「ええ、そうですねぇ〜
まさか、まだハンターの強力な戦力が残っているとは
思いませんでしたよ」

「研究所に向かった奴等の方はエッジが相手しているけど
モタモタしてると掻い潜って生き残って何人かは戻ってくるかも」

仲間の2人は如何すると問いかけられたロベルトはニヤリと笑い

「そうだねぇ〜
彼らじゃあ〜、あの人達の相手は難しいから
そろそろ動きますかぁ〜」

重い腰を上げることを宣言し
チェリッシュ達を潰すために動き始めた。



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