小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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夏休み放浪編
157話 紅蓮槍




「さて、ハンクス・カルラ
お前等、準備は良いかぁ〜?」

白衣の服を着た男ロベルトは仲間の2人に問う。

「いつでもいいぜ〜」

気がかなり強い印象がある長身の男ハンクスは自信満々で答え

「はっ、負ける気がしないわね」

茶髪のツインテールの女カルラの方もやる気満々に満ちた目で答えた。

「そうか、じゃあいくぜ!」

2人の答えを聞いたロベルトは再びニヤリと笑い
邪魔者を潰しに堂々と正面から突入した。





「これで大体片付いてきたね」

リンカはのびている賊達を眺めながら呟いた。

「ハロルドさん達の方は大丈夫かな」

「フィナンシェさん、今は自分の心配だけをしましょうよ」

「そうですねクリネアさん
ここにいた敵はほとんど倒したから」

「後は・・・・」

フィナンシェ・クリネア・リンカの3人は
自分達を襲った賊の連中を大体は地に沈め
軽く周りの警戒をしていると

「あたしだけということになるねえ・・・・」

20歳程のツインテールの女性がいきなり目の前に現れた。

「「「!!」」」

しかもその人は邪悪なオーラを纏った念能力者で
今までこの戦いに備えて温存していた力を解放するために
3人共、即座に練をして戦闘態勢に入った。

その瞬間

ドスン!ドスン!

「あ、あれは!!」

「ゴーレム!!」

軽く大きさ10m以上重さ数トンはありそうな
大きな動く岩の人形ゴーレムが城壁にドスドスと
でかい足音を出しながら進んでいた。

「ちょっ!あのままだと防壁が破壊されて」

「よそ見してていいのかしら?」

カルラは燃えるように真っ赤な槍を片手に
襲いかかって来た。

「くっ!!」

「熱っ!」

「あの槍は炎の付加能力があるようですね」

フィナンシェ達は即座にその槍の攻撃を回避したが
その槍はカルラが具現化した念能力らしく炎が纏っていて
ある程度その炎を操ることができるみたいで
3人共、かすり傷を負い同時に少し火傷をした。

「ふふふふふ、
どうかしら、私の紅蓮槍(パイロ・ジャべリン)の斬れ味は?
いや火加減はどうかしらの方がいいかしら」

カルラは紅く燃えている槍を振り回しながら
狂笑をあげていた。
それを見たフィナンシェ達はゴーレムが向かっている
城壁をチラリと見てあっちの方は姉に任せて
自分達は目の前の女カルラを相手にすることにしたが

「ふふふふ」

カルラは3対1だというのに
余裕そうな表情をしていた。
フィナンシェ達は初めは怪訝な顔だったが
数秒後、「まさか」と呟いて顔を歪ませた。

「ふふふ、さ〜て
これで一気に終わらせちゃおうかな〜」

そのフィナンシェ達の予想は大当たりで
カルラは懐から1錠のドーピングの剛丸を取り出し
ボリボリと飲んでしまい

「ハアアアアアアアアアッ!!!
あ〜、力が漲るわ〜
じゃあ可愛いお嬢ちゃん達
大人しく死んでね〜」

その瞬間、カルラの纏うオーラは段違いに大きくなり
槍の炎もさらに禍々しく勢いが増し
カルラは高く飛び上がってジャンプしその強大な炎の槍を
目を見開いて驚いているフィナンシェ達に
勢いよく思いっきり振り下した。



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