小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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夏休み放浪編
161話 後始末×新たな厄介事




「ふう・・・・ようやく
ひと段落かな・・・・」

「うん、やっと怪我が癒えてきたね」

「三途の川行きかけた・・・・・」

「あたしもです・・・・・」

ロベルトを捕縛してから1週間後、
私達は病院で寝転がっていた。
といっても女性陣だけだが

男性陣の方は大暴れしたキースさん以外は
軽傷で今はピンピンしているらしい。
まあそのキースさんは覚醒して大暴れに大暴れして
私達をぶっ飛ばしたお礼を喰らい
個室の病室で現在はビクンビクンと痙攣しながら
ミイラ男のような姿で療養中である。

正気に戻った際に敵味方問わずに暴れた件のことを
全員、怒気を込めて話すと
キースさん本人は全く覚えていないと言うんだから
皆、それでキレてついつい殺り過ぎてしまったが
私は全く後悔はしていない。

今後、こんなことにならないよう
気を付けるようきつく言っておいたが
千里眼で調べたフィナンシェが

「あの能力はキースさんが凶暴化を無意識に制約として
設定しちゃってるもんだから
追い詰められた際の暴走はどうしようもないよ」

と説明し、
覚醒した際の暴走中はものすごく強いが
制御はできないって・・・・・
使えるんだか、使えないんだか
正直言って微妙である。

そして、もう1つ納得できない話がある。
それは・・・・・

「ロベルトは政府やハンター協会の監視下で
科学者として働くことになるって・・・・
無罪みたいなものじゃない!!」

ロベルトの刑はかなり軽いのになってしまったことに
私は納得がいかなかった。
ちなみに他の連中(資金提供していた貴族達含めて)は今頃全員大監獄に収容されたが
レイバーだけ入院していた病院から逃亡し行方不明らしい。

「確かにロベルトの罪は大きいけど
あの人程優秀な人なんてそうそういないからね・・・・・
だから、仕方ないよ、お姉ちゃん・・・・・
あたしもロベルトが何か問題を起こしたら
政府は責任は全て管理することになるハンター協会にさせるという
のもちょっと納得がいかないけどね
でも・・・・・」

色々と行動は制限され
ほぼ監禁状態にされるようなので
ある意味で終身刑みたいなものだって
とフィナンシェが言ったので
私は渋々怒りを抑えることにした。





そして、ロベルトを捕縛して事件収束からさらに3日後
私達は自宅に帰る為の支度を終え
自分達が10日間入院していた病院前にいた。

「お前等のおかげでこの地に平和が戻った、ありがとう
警察のいやこの街の代表として礼を言う」

「「「「どういたしまして」」」」

警部のシェバルさんやここにやって来た一部の住民からお礼を言われ
別れを惜しみつつ私達はクナイを出発した。




「ふう・・・・・今回も色々と刺激的だったね・・・・」

「今回もって・・・・・これまでどんだけ刺激的な出来事に
足を突っ込んだり巻き込まれたりしたんですか?」

リンカちゃんは呆れた目でフィナンシェを見て呟いた。

「あたしが関わってるのだけでも
今回の一件を除いてもゾルディックやハンター狩りと念能力者の犯罪者の脱獄で
中々豪勢な騒動ばかりだね・・・・・・」

「クリネアさん、大丈夫ですか・・・・?
現実逃避な目になってますよ・・・・・」

「ほら、3人共なにやってるの?
さ〜て、パドキアに帰りますか」

街道を歩きつつ私は同行している3人の面白いやり取りを見て
苦笑しつつ実家に帰るために私はパドキアに足を向けて
のんびりゆっくりと歩き始めた。



3ヶ月後にまたとんでもない事件にそれも連続で巻き込まれることを予想できずに




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