小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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夏休み放浪編
おまけ 脇役の今頃




これはチェリッシュ達がドーピング事件を解決して
病院で休養している頃の話です。


レイバー=ブロウ

「ちくしょう!!
あの女(アマ)絶対にいつか復讐してやるぜ!!」

病院からなんとか逃げ出してようやく誰もいない
廃村の安全圏に着いたレイバーは
怒気を込めに込めて呟いた。

「コンゴ山であのハンターの小娘に捕まって部下は全員失い
やっと脱獄し自由になると同時に
剛丸という強大な力を手に入れたと思ったら
また、あの小娘に邪魔をされるとはな・・・・・」

レイバーは思い出すように苛立った声で昔の出来事を
ゆっくりと独り言で呟いた。
そして、ゆらりと立ち上がった。

「まあいい、また時間をかけて力を蓄えて
復讐の機会を待つとして
とりあえず、偽名やある程度の変装をして天空闘技場で
金を稼ぐとするか・・・・・・」

この1ヶ月後、彼は200階で奇術師(ヒソカ)によって
無残に殺されることになる。

そうなると知らず彼は軽い足取りで天空闘技場という死に場所に向かって行った。




カーネル&ミネア


コンコン

「どうぞ」

「失礼します」

そう言い、ブレディアファミリーのボスの秘書兼護衛のミネアは
市長室に入った。

そこには見た目は微妙に頼りにならないが
やる時はやるファミリーの皆をまとめるのにかなりの器を持つ
ブレディアファミリーのボスである
筋骨隆々の男カーネルがいた。

「どうぞ、これが例の件の書類です」

「ああ、ありがとう
ふむ・・・・・・また面倒なことになりそうだ」

「どうしたんですか?」

ミネアから渡された資料を見て
カーネルは怪訝な顔になったので
ついミネアは問いかけてみた。

「ああ、次のあの会議が11月10日から14日まで
ヨークシンで5日間かけてやることになったらしい」

「あのイベントですか・・・・・・」

「まあ気持ちはわかるよ・・・・・
前回のイベントではあまりいい思い出はなかったからな」

2人はそう呟きため息をつきつつ
少し早いかもしれないが
スケジュールの調整などの準備をすることにした。




バートン一家


「やっほ〜、二―ナ姉ちゃんとゲイルさん久しぶりね〜」

「ちょっとチェルシー!?
来るんならあらかじめ来ると教えてよ!」

「あ〜、ど〜も 元気でなによりですね
チェルシーさん」

パドキアのチェリッシュの実家に
チェリッシュの両親と叔母の3人がいた。
初めはギャーギャー姉妹は騒いでいたが
しばらくすると3人共落ち着き
のんびりとお茶を飲んで昔話で花を咲かせていた。

「そうそうミテネ連邦で
チェリッシュちゃんとフィナンシェちゃんに会ったわよ
ずいぶんと優秀なもんだから驚いたわ」

「ふふふ、チェルシーもとっとと
私みたいに男見つけて子供作りなさいよ
パソコンと睨めっこする生活はそろそろ飽きたんじゃないの?」

「余計なお世話です・・・・・」

「そういえば、チェルシーさんに聞きたいことがあるんだけどいいかい?」

思い出したような顔でゲイルはチェルシーに聞いてきた。

「ゲイルさん、なんですか?」

「チェリッシュとフィナンシェのことなんだが
あ〜、なんというか優秀すぎるんだよ
年が二桁になる前に親の俺達を超える強さを身に付けるわ
プロハンターになってしまうわで
俺はすげえ力を手に入れたとしか思えなくてな〜
その力の事でなんとなくわかるんだが
チェルシーさんと同じ感じの力をチェリッシュとフィナンシェ
そして、クリネアちゃんから感じるんだよ」

「!!?」

「それはわたしも気になっていたわ、チェルシー
姉の命令よ、全て教えなさい」

「お、お姉ちゃん・・・・・わ、悪いけど」

「全て吐きなさい」

二―ナは笑顔(目は笑っていない)でチェルシーに命令した。

「・・・・・・・・はい」

それでチェルシーはあっさりと応じた。



その後、涙目のチェルシーは姉の二―ナから
念の事を吐かされに吐かされ
さすがチェリッシュとフィナンシェの両親なのか
2人共、1月足らずであっさりと精孔を開いてしまい
チェリッシュ達は実家に帰ると
両親が念能力者になっていたのを見て
驚愕することになる。




あとついでの話だが
本来、なんでもハンター達に同行しNGLの調査に行き
チェルシーはキメラアント編で
ポックルやポンズと一緒に逝く予定だった人物である。
まあなんというかチェリッシュ達との出会いで
ここに引っ越してきた時点でその死の未来はほぼなくなったことになる。

本来はそんな未来になっていることを知らず
チェリッシュはキメラアント編が始まる前に
彼女をミテネ連邦から避難させる手間が省けたと
内心で少し喜ぶのだった。

まあ居候がさらに増えたせいで少々家が狭くなってしまったが





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