小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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世界会議×神隠し編

162話 世界会議×危険な護衛依頼





「ふう・・・・・今日も何事もなく平和ですね」

「平穏っていいですね」

「平和ボケだけはしないようにして下さいよ」

私はクリネアさんとミセラさんと談笑しながら
最近の平和な出来事を頭に浮かべた。

夏休みが終わり1ヶ月経ち
この一月の間に色々な事があった。

リンカちゃんとチェルシーさんも実家に一緒に暮らすことになり
もう少し大きくて広い家に引っ越したり

クリネアさんが成績学年1位になったり

フィナンシェが暇つぶしにハッカーハンターを始める為に
たくさんの機材を買い込んだり

シェーレを誘拐して売り捌こうとしようとした悪党達を
両親とチェルシーさん達によって叩きのめされたり

なんというか平和な出来事じゃないのもあったけど
一応、私はのんびりと学生生活を楽しんでいた。

そんな10月のある日というか今日
私とフィナンシェとクリネアさんとミセラさんとで家で
ティータイムを楽しんでいると
ミセラさんからある話を耳にした。

「「「世界会議(サミット)!?」」」

「そ、世界中の大統領や軍のお偉いさん等の要人が集まって
世界環境や治安についての問題の会議をするらしいの
年に1度行われるイベントで今年は
来月の11月10日から14日までヨークシンで行うみたいよ」

「へぇ・・・・そんな大規模な会議が開催されるんですか」

「で、今回の世界会議にお父さんとお母さんが参加することになって
私もついでだけど同行することになったんだけど・・・・・」

「何か問題でもあるんですか?」

クリネアさんは?マークを浮かべながら問うと
ミセラさんはため息をついて詳しく説明した。

「実は毎年世界中の権力者が集まるから仕方ないんだけど
起きてしまうのよね・・・・・・・
殺し屋やテロリストによる事件がね」

「・・・・・・・」

「・・・・・・そういえば、
毎年、サミットが行われる度にそんな事件のニュースが
よく報道されてたね・・・・・」

「・・・・・・あの
今、フィナンシェが言ったように
それってものすごく危険なんじゃ」

「だから、プロハンターのあなた達に護衛依頼をお願いしたいのよ
うちの兵達だけじゃちょっと心細くてね
念能力者はいないから」

「なるほどね・・・・・」

どうやらまたまた厄介事に巻き込まれそうである。
私は頭を抱えつつため息をついた。





その頃、世界中で世界会議に参加する予定の
様々な者達が暗躍し動いていた。



ハンター協会では

「何か面白い事でもあるとええのう
毎年、大したことがなくてつまらんわい」

「そうっすね〜」

「会長・モラウ、過激な発言は程々に」

「そうですよ!
ノヴさんの言う通りです!
何もないに越したことはないでしょ!!」

「おいお〜い、
ビーンズ・ノヴ、俺と会長は退屈してんだから
しょうがねえだろ〜」

「全く・・・・・」

「いつものことですから気にしてたら負けですよ、ビーンズさん」

「・・・・・そうですね」





とあるマフィアでは

「準備はどうだ?」

「ええ、あいつを殺すためにたくさんの殺し屋や無法者を集めました」

「よ〜し、世界会議まで待機させとけ」

「了解」

「くくく、世界会議か・・・・
暗殺には丁度いい祭りだな」




とあるテロリストでは

「覚悟はできているな?」

「応、やってやるぜ!」

チャキ カチャ カチャ ジャコ

「ヨークシンで世界会議期間内で殺せば
容疑者なんていくらでも出るからな」

「ああ、奴をぶち殺す絶好のチャンスだぜ!!」





政府の方では

「今年は癖者ぞろいですね・・・・」

「ああ、このリストにある政治面や治安面または存在的に
我等にとって厄介そうな奴はできるだけ消すか圧力をかけておけ
そして、適当にそこらの者に罪を被せろ」

「はっ!」

「さて、今年も何事もなく済めばいいんだが・・・・・」




とまあ
こんな感じでゴロゴロと黒い事を考えて動いている者がいて
その人達全員が11月10日ヨークシンに
集結しようとしていた。



そうとも知らずチェリッシュ達は
のんびりとしているのだった。
来月に自分達も騒動に巻き込まれるということを想像すらしないで



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