小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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世界会議×神隠し編
164話 世界会議開催





11月10日
私達はミセラ達と一緒にリムジンで
世界会議の会場の超高層ビルにやって来たのだが

「・・・・・・なんというか
ちょっと、一触即発な空気だね・・・・・」

護衛としてミセラ達に同行し会議に到着した私は
この場にやって来た面子を見て思わず呟いた。

世界会議が行われる高層ビル内には
なんというか一癖二癖ありそうな連中がゴロゴロおり
その中には殺気や覇気といった雰囲気を出している者もいた。

「まあマフィアとかの危ない職業の人達も多数参加しているからね」

「他人から恨みに恨まれている人がわんさかいるわけですね
あたしとしてはそういった私怨での騒動に巻き込まれるのは
超御免なんですけどね・・・・・・」

「あのねえフィナンシェ・クリネアさん、私達もこれまでに仕事で
随分と悪人限定ではあるけどいろんな人に恨みを買ってるし
私達がやっているハンターの仕事は
やりがいがあるけど命の危険が常にあるし
場合によっては法律に良い意味悪い意味で
関わるかなり危険な仕事だから
私達も他人の事は言えないと思うよ」

(まあ人によっては何でも屋やヒーローと様々な評価な扱いされているけどね)

私は2人に話をしながら内心で付け加えた。

そんな感じで私達は護衛の仕事を淡々とこなしていると
大物の人物と再会した。

「ほうお主らも来ておったのか」

「ネ、ネテロ会長にカーネルさん!!」

ハンター協会会長アイザック=ネテロと
ブレディアファミリーのカーネルが
スーツを着こなしている豪快そうな人モラウさんと
豆のような顔つきと体格のビーンズさん
カーネルさんの秘書兼護衛のミネアさん
そして、メガネをかけた冷静そうな人(多分ノヴさん)と一緒に
私達の前に現れた。

「お、久しぶりだなぁ嬢ちゃん!」

「モラウさんとビーンズさんも久しぶりですね」

「あ、どうも久しぶりですね チェリッシュさん
フィナンシェさんとクリネアさんも元気そうですね」

「あ、どうもビーンズさん」

「ハンター試験の時はお世話になりました」

とりあえず全員挨拶を終えると
ビーンズさんは思い出したように口を開いた。

「そうそうドーピング事件の事は私も聞きましたよ
大手柄でしたね!」

ビーンズさんがあのロベルトが起こしたドーピング事件を話題に出すと
私はもちろんフィナンシェとクリネアさんは思い出したくないような
とてつもなく苦々しく顔を歪ませてしまった。

「あー、あの件ですか・・・・・
ちょっと、思い出しただけで吐き気がすることがあったので
その話はやめて下さい・・・・・」

私は悪魔バージョンのキースさんに叩きのめされたことを思い出して
顔を引きつらせつつ言うと
ビーンズさんはある程度の事情を察したのか知っているのか
空気を読んだのかわからないが
こちらとしてはありがたく
「そ、そうですか・・・・・すいません」
と苦笑して話題を変えてくれた。

その後は適当に世間話をしていると
世界会議が始まる時間になり
ゾロゾロとネテロ会長やディオガ王をはじめ
会議に参加する者達は指定されて大広間の会議室の部屋に入り
次々と席に着いていき

「それでは毎年恒例の世界会議(サミット)を始めます」

本格的に世界会議(サミット)が始まり

「まずは近年の治安悪化についてですが・・・・・」

「いくら凶悪な犯罪者・賞金首でも国外に逃げられたら
どうしようもないな」

「優秀なプロハンターの人手不足だから
ハンターの教育にもっと力を入れたらどうでしょうか」

「しかし、ハンターばかりに頼っていたら
国力の不安が心配される」

「やはりそれぞれの国の警察や軍の訓練の見直しですかね・・・・」

「だが時間がかかりそうだし
相応のコストが・・・・・・」

皆、真剣な感じで論争を開始し
彼等の力がこもった会話が会議室の外にいた私達にも
大きく耳に入った。

とりあえず護衛の会議室に入れない私達は
ミセラ等の同行者を護衛しながら
休憩できそう所に場所を移動することにした。

この場にいる人達から珍しい物でも見るかのような
視線を受けながらではあったが




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