小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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世界会議×神隠し編
165話 厳戒態勢





「う〜む、厳戒態勢だねぇ
こりゃあ・・・・」

「確かに落ち着いて食事もできないよ」

私は昼食のサンドイッチを放張りながら
街の至る所にいる見た目は屈強の警備・巡回の方達を見ながら呟き
フィナンシェもそれで少し愚痴を吐いて
それでクリネアさんは「そういえば去年はすごい騒動が起きたなあ・・・」
と思い出したように呟き
私は少し興味をもって詳しく話すよう言って
クリネアさんは「まあ少し調べればわかることだからいいよ」
と苦笑しながら去年に起きた護衛同士でのトラブルを話した。



クリネアさんの話によると1年前の前回の世界会議で
国やその国の政府に仕えている2国の護衛達同士の喧嘩があったらしい。
まあはじめは口喧嘩レベルの問題だったのだが
次第に殴り合いになり
さらに1人の護衛が銃を発砲してしまい
それがきっかけで殺し合いが起きてしまったそうだ。
最終的にこの件は駆けつけたハンターによって喧嘩両成敗され
両国は恥を隠すためにできるだけこの事件を表に出さないように隠蔽し
この騒動を起こした者達は全員厳しく監獄送りにしたそうだ。
まあそれでもある程度噂になっているが


その話を聞いて私はそんな騒ぎにならないよう気をつけようと
気を引き締め護衛の仕事に集中し
そんな感じで私達はミセラ達から
目を離さずに護衛の仕事をこなしていると

「ん、なんだろ?」

外が騒がしくなってきて
私はつい意識を少し外に向けた。
フィナンシェとクリネアさんも気になるみたいだったが
持ち場を離れるわけにはいかないので
すぐに無関係な表情をした。
私も厄介事や騒動や問題には出来るだけ関わりたくないので
我関せずを維持することにした。

ミセラも何事か聞いてきたが
私達は適当にごまかして
今日の会議が終わりディオガ王が戻って来るまで
私達は誰もいない部屋で
こっそりとミセラと談笑することにした。





その頃、その騒がしくしているとある要人の黒服の護衛達が
護衛している要人の子息達がいなくなったので
探すために大声で携帯で連絡を取り合ったり走り回ったり
と大慌ての様子だった。

「おい、見つかったか?」

「いや全員見つからない!」

「おい、どうするんだ?
このままだと俺達は役立たずで首を切られるぞ!!」

「だからといって俺達はできるだけ
持ち場を離れないにしなきゃいけないから
大規模に捜索なんてことができると思ってんのか!?」

「ちくしょう、どうすれば・・・・・」

「いや・・・・・・手はある」

「「「ほ、本当か!!?」」」

「ああ・・・・
だが俺等と同じような目に会っている他の国の同業者の協力も必要かもしれねえ
少々、気に入らねえがな・・・・・」

その後、案を聞いた黒服達ははじめは反論したが
他に手がないので渋々その手で行動に移すことにし

「じゃあすぐにやれるだけのことはやるぞ
パドキアの護衛をしていたあのプロハンターの小娘達に
すぐに誘拐された人達の救出依頼を頼んでおけ!!」

速攻でチェリッシュ達がいる所に足を向けて動き始めた。





そして、その頃、チェリッシュ達は

「「「くしゅん!!!」」」

3人同時にくしゃみをしてしまい
フィナンシェとクリネアさんが誰かが噂をしているのかな〜
という話を私は片耳で聞きつつ
嫌な予感を感じ取って
大慌てで困った様子でこちらにやって来る黒服を
片目で見ながら
いつものため息をついた。



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