小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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ハンター試験編
16話 ハンター試験開始×一次試験


試験会場にはすでに軽く100人以上の受験者がいた。

その人達をじーと見ていると私と同じくらいの身長で
頭が豆のようにツルツルした
試験の関係者らしき人ビーンズが話しかけてきた。

「ハンター試験受験者の方ですね。お名前を教えていただけますか?」

「チェリッシュ=バートンです」

「はい、ではこのプレートを胸に着けておいてくださいね。」

そう言って私に435番のプレートを渡して去っていった。


「とりあえず試験が始まるまで壁の方で大人しくしてようかな」

そして移動しようとしたら

「なあ、君は初受験者だろ?」
小太りで四角い鼻の人が話しかけてきた。

「ええ、そうですが。あなたは?」

「ああ、俺はトンパってんだ。よろしくな。
俺はハンター試験のベテランだから
色々教えてやろうと思ってね。」

「へー、何を教えてくれるのですか?」

「んー、気を付けなければならない受験生とかだな。
そうだ、近づきのしるしということで乾杯しないか?」

「いやいいです。おなかを壊したくないので
新人潰しのトンパさん」

そう言うとトンパは額に汗を浮かべて去っていった。

(まったく少しは手口を変えればいいのに馬鹿ですね
今年のハンター試験は私以外念能力者はいないみたいですし
いけますね)

そんなことを考えながら時間をつぶしていると
いきなりベルが大きく鳴り響いて
道着を着た巨漢の男が現れた。

「時間となりました。それでは第283期ハンター試験を開始します
それではみなさんご存知かとは思いますが、
最後にもう一度確認致します。このハンター試験では
試験中に大怪我を負ったり五体満足ではなくなる、
また最悪の場合は死亡する事もあります。
それでも受験される覚悟の有る方以外はこの場から退出してください。
試験が始まってしまうと、もう後戻りはできません」

誰も退出しないのを確認して

「よし、534名全員参加っと
俺は一次試験官担当のゴズマだ。
一次試験はいたって簡単」

そう言うと天井にロープがいたるところに出てきた。

「落ちないようにすることだ。
それではスタート」

いきなり床が崩れ私はジャンプして
ロープをつかんで上にのぼり
ロープを掴めなかった半分以上の受験者が底に落ちていった


一次試験通過者 196名

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