小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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世界会議×神隠し編
168話 神隠し×大量失踪事件




事件が起きたのはジャポンのとある小さな港町の深夜の事だった。
本来は街の住民は皆静かに眠りにつき
聞こえるのは海の波音で
目にするのは真っ暗な静かな港町だけのはずなのだが

ザッザッザッザッ

「「「・・・・・・」」」

何人もの男達がうつろな目でスタスタと歩いていた
操られてどこかへ誘導されているかのように

その数分後
男達は外を歩いていた男達は全員
闇に消えていき

偶然、これを目撃していた住人達によって
早朝、町は神隠しが起きただので大騒ぎとなった。

しかも、他の町でも同じ事件が起こり
いたる所で混乱してしまい
政府はこのパニックを抑えるのに
かなり大変だったそうだ。



これがチェリッシュ達が世界会議で
ヨークシンに行っていた頃に起きた大量失踪事件であると
同時にゴ―グさんが受けた行方不明者捜査依頼でもある。





「というわけだ
依頼内容や事情はわかったか?」

「はい、よーくわかりましたよ
で、現地の政府や警察はどう動いているんですか?」

自宅に招いて詳しい依頼の話を聞いた私は
ゴ―グさんに問いかけた。

「なんというか混乱を抑える方に精一杯って感じだな
行方不明者もどこに消えたのかの手がかりもないから
捜査も行き詰ってるらしいぜ」

ゴ―グさんはそう説明すると
「しかも」と言い
私達に人差し指を見せ

「1人や数人ずつだったが
この行方不明事件は去年から起こっているらしい」

渋い顔をしながら言った。

「全員合わせると何人位なんですか?」

「今回の件は100人程で
これまでの失踪者を含めると
軽く200人以上だな・・・・・」

フィナンシェの問いに
ゴ―グは淡々と答えた。

「ちょっ!そんなに失踪者が出るまで
ジャポンの警察はいったい何やってるんですか?」

「・・・・・・それなんだが」

クリネアさんは驚きと怒りを混ぜた表情で問いかけたが
するとゴ―グさんは言いづらそうな顔で無言なってしまったが
しばらくするとふぅと息を吐いて
細かい説明を話し始めた。

「実はな・・・・・
これはお前等に頼む理由でもあるんだが
ジャポンのどっかの権力者が関わっている可能性があるんだ」

「「「!?」」」

「それも1人や2人じゃねえ」

「・・・・・なるほど
ということは」

「ああ、これは千耳会を通しての依頼じゃねえ
複数の失踪者の家族達からの依頼さ
国は全くあてにならねえみたいだからな」

「うわぁ・・・・・・」

「あとわかってると思うが
敵はそれなりの権力者だから
おそらく相手側には念能力者もいるぞ」

「・・・・・いろんな意味で厄介ですね、それ」

「スマンと思うが
俺1人でどうこうできる問題じゃないんだ
だからお前等に協力を頼みに来たのさ」

私は頭を抱えながら
さすがに放っておくわけにはいかないので
仕方なく行動に移すことにした。



こうしてジャポンを混乱に陥れている大事件に
私達は巻き込まれることになるのだった。



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