小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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世界会議×神隠し編
169話 隠し鉱山の宝石




ゴ―グさんの仕事の協力を渋々了承した私達は
即、ジャポンに入国し
情報収集のために2手に別れ
私とフィナンシェはとある役人さんの所に
クリネアさんとゴ―グさんはこの国の情報屋の所に
事件の詳しい情報を聞きに向かった。
あとキースさんも動いているそうだが
別の仕事を終えて今向かっているところで
というか彼はこういうのに向いていないので(顔が物凄く目立つし)
とりあえず今晩に宿で合流する予定である。

「すまないねぇ・・・・・俺達がふがいないせいで」

「別に気にしていませんよ
これが仕事なので」

この気弱そうな役人は先日までは
例の失踪事件を追っていたそうなのだが
この前多数の失踪者が出る事件を
起こしてしまったという責任を問われて
いくらなんでも理不尽に強制的に
懲戒免職にされ路頭に困っているそうだ。

また、彼の他にも上からの圧力で
クビにされた事件の捜査をした者はたくさんいるみたいで
中には濡れ衣の罪で拘束された者や暗殺された者もいるらしい。
それで今では表で失踪者の事件の捜査は行う者はおらず
国はこの事件を神隠しやただの失踪や家出だという結論で
無理矢理終わらせようとしているらしい

「・・・・・とまあ
これがこの事件の裏の情報さ
暴動が起きるのを防ぐために一般人はこの話は知らないよ」

「とことん外道ですね・・・・・この国の権力者達は」

「ああ、その通りだね
『世界会議で我らがいない時に
100人もの失踪者を出してしまったから貴様等はクビだ!!』って
俺達が言い訳や反論や意見を言う暇を与えず追い出すもんだからな
しかも、奴等は賄賂で多数の者を味方に付け隠蔽して
しばらくしたら神隠しやただの家出や失踪だって噂を流して
事件の鎮静化をはかるって話だ
ふざけんなっ!!!」

元役人だった男は初めは小声でゆっくりと説明していったが
次第に声を荒くして最終的に怒りを込めに込めて叫び
テーブルに両手を思いっきり叩き付けた。





「・・・・・そうですか
とことん外道に腐ってますね
その権力者達は」

「行方不明者達の救出をしながら
徹底的に叩きのめす必要があるな」

クリネアさんとゴ―グさんと合流して
4人で宿泊した宿で晩御飯を食べながら
私は役人から手に入れた情報の内容を話すと
2人共、さっきの私のように
抑えているが憤って顔を青筋を浮かべていた。

あと2人からの情報屋から得た情報だが
大部分は私とフィナンシェが得た物と同じで
あとは

「隠し鉱山?」

「うん、なんか最近
どっかから良質の宝石を大量に売りに
出している連中がいるみたいなんですよ
その連中というのが・・・・・」

「世界会議に参加していたジャポンの権力者達
あるいはその部下や派閥の人達だと?」

私の問いに2人は無言で肯定し
頭を縦にコクリと振った。

「だから隠し鉱山でも見つけたって未確認情報があるの」

「もしこの情報が事実なら
今頃、失踪者達は鉱山でダイヤを採掘されているんだろうな
奴隷のような扱いでな・・・・・・」

「そして、なんだけど
いくつか情報屋を回ったら・・・・」

「何?」

私は怪訝な顔をしてクリネアさんに視線を向けると
ゴ―グさんは舌打ちをしながら口を開き
クリネアさんの代わりに説明した。

「殺された者・行方不明者にされた者がいたのさ
やってきてみたらそこにあるのは
死体と化した情報屋なもんだか驚いたぜ
どうやら敵は徹底的に邪魔者を排除する気らしいぜ」

「慎重に迅速に確実に動く必要がありますね・・・・・・・」

私がそう言うと皆無言で肯定した。




「がはぁ・・・・・・」

その頃、
さっきチェリッシュ達に事件の裏の情報を話した元役人の男は
黒装束の連中によって暗殺されていた。
そして、彼を殺した奴等は

「たくっ、大人しく路頭に彷徨っていれば
死なずに済んだのにな」

「無駄口を叩くな
とっとと次行くぞ!」

「そうだな
さてと次は誰を殺すんだ?」

「この男は同じようにかぎ回っているハンター達に
情報を流したらしい
そいつ等も即殺すぞ!」

「「「はっ!」」」

次はチェリッシュ達を排除しようと
闇や裏の中から動き始めていた。


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