小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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第287期ハンター試験編
180話 真夜中のゲーム




食事を終え満腹になった私は自室に向かって歩いていると
汗だくの殺気立っているキルアを見つけ、
そのキルアの進行方向に受験生の2人組がいた。

(確かこれってネテロ会長にゲームでやられにやられて
イラついたキルアが受験生2人を殺すイベントじゃ)

さすがに相手は悪人ならともかく
何の罪もない(多分だけど)受験生2人を黙って殺されるのを見たくないので
私はキルアに話しかけることにした。

「どうしたのキルア?」

ビュッ

うわっ!危な!
近づいて話しかけただけで殺す気満々の手刀の攻撃をしてきたよ。

「危ないね、私じゃなかったら死んでたよ。」

「・・・・・・チェリッシュか
すまねえ、ちょっとイラついててな」

(ちょっとというレベルじゃないと思うけど・・・・・)

私は内心でキルアにツッコミを入れた。

そんな会話をしているとキルアに殺される予定だった受験生2人は
私とキルアの横を通り抜け去っていった。
どうやらこれであの2人が死なずに済んだようである。
まああとは3次試験や4次試験で死んでしまい
私の行動が無駄で意味がなかったことにならないよう祈るだけである。





その後、キルアから原作通り
さっきまでネテロ会長とのボールを奪うゲームをしていて
自分はギブアップしてゴンはまだやっているという話を俯いたまま聞いた。
まあ私が「あの狸爺をギャフンと言わせる目標ができて良かったじゃん」
と言ったら、キルアはいたずらっ子のような笑顔になり
機嫌良く去って行ったけどね。
そして、同時に私は今後の事を思い出した。

「あ、そういえば
私は2次試験官やらせるために急に強制的に連れて来られたから
3次試験以降どうすればいいかわからないんだよね
ビーンズさんは今は忙しいみたいだから
ネテロ会長に聞いてみますか」

まだ、ゴンと遊んでる筈だから行ってみますか
と私はトレーニングルームへと向かった。





「あ、チェリッシュ」

ノックをしてトレーニングルームに入ると
そこには汗だくのゴンと
ホッホッホッとボールを片手に
全く息切れなく笑っているネテロ会長がいた。

「キルアから聞いたよ
ずいぶんと手こずっているみたいだけど
明日の試験の分の体力をちゃんと残しときなさいよ」

「うん、わかってるよ
心配してくれてありがとう」

まあ未来の原作知識だけじゃなく
1次2次の試験を終えてまだはしゃぐ位の元気があるから
大丈夫だと思うけど

私はそんなことを考えながらネテロ会長に視線を向けた。

「で、何の用かのう?」

「3次試験以降、私は何をすればいいか聞きに来たんですよ
私は2次試験官をやってくれということしか聞いてないので」

急で時間がなかったから仕方ないけど

「ああ、3次試験は待機じゃよ
4次試験では女性の受験生の監視・尾行をしてもらうがのう
その後はその時に連絡するわい」

「ああ、女性の人手は少ないですからね」

ちゃんとした理由があるとはいえ
女性の監視・尾行を男がやったら
場合によってはプライバシーの侵害で
ストーカーみたいなもんだしね。

そして、用を済ませた私は2人の邪魔にならないよう
この場を後にして自室へと
奇術師という名の変態の殺気と暗殺者に極力近づかないよう
遠回りをして向かい
部屋に入った後適当にシャワーを浴びて
特に何もすることはないと思うけど
明日に備えてぐっすり寝ることにした。




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