小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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第287期ハンター試験編
181話 3次試験




私は朝日を浴びながらドスドスと
飛行船の廊下を歩いていた。

「・・・・・まったく
急に3次試験の説明をしろって!
そういうのは本来はビーンズさんの仕事なのに」

先程の携帯からかかったネテロ会長の電話で
「あ〜、急ですまんが会場のトリックタワーに到着したら
受験生達に3次試験の説明を頼むぞ」
とあの狸爺は一方的に
これだけ言って切ってしまったのに憤りながら
ビーンズさんから「すいません」と謝罪を受けながら
私は受験生達がいる所に向かった。




受験生達は3次試験会場に到着したので
飛行船の出入り口付近に集まっていた。
そして、私がこの場に現れると
皆、視線が私に向いた。

(さてと・・・・とっととすませますか)

そんなことを考えながら
とりあえず私は試験官としての仕事を
始めることにした。

「では、受験者の皆さんには
試験会場に降りてもらいます
ここが3次試験会場です」

私は出口の横にある開閉スイッチを押して
シャッターを開けた。

そして、受験生達が見た外の光景は
青い空と数十mの円型の天辺だった。

「何だ、ここは?」

「何もないし、誰もいねーな」

「ここでどんな試験をするんだ?
試験官さんよ」

受験生達は周りを見ながら頭に?を浮かべて
私に当然の質問をして
それでこの場にいる42名の受験生全員の視線が私に集められて向けられた。

「この円柱状の建物の名はトリックタワーといいまして
ここは見ての通りそのトリックタワーの頂上で
同時に3次試験のスタート地点になります」

私はコツコツと飛行船に足を向けて歩きながら
淡々と説明した。

「試験内容は単純、
このタワーの下へ生きて降りることです
制限時間は72時間で
スタート合図は飛行船が飛び立ってからアナウンスを流します
降りる手段・方法は何でもあり
質問の類の返答は一切しません
では、頑張って下さいね」

そう言い私は飛行船に中に戻った。
ゴン達の無事を祈りながら





「さてと、後は任せましたよ、ビーンズさん」

「はい、お疲れさまでした
では私はアナウンスを流してきますので」

飛行船に戻るとすぐに会ったビーンズさんに報告をした。

「さてと3次試験が終わるまで待機ですね
とりあえず、メンチさん達と談笑でもして時間を潰しますか」

ビーンズさんと別れた後、
廊下を歩きながら私はそう呟いて
小さくなっていく上空の飛行船を眺めている受験生達を
窓から観察しつつ
私はメンチさん達がいる部屋に向かった。

後で狸爺へどう制裁しようか鉄拳を喰らわせようか
真面目に考えながら




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