第２８７期ハンター試験編
おまけ とある頃のとある受験生達
２次試験を終え３次試験会場に移動中の飛行船内での
ヒソカ＆ギタラクル（イルミ＝ゾルディック）
今日の試験とネテロ会長達との話や連絡が終わったので
自由時間になり受験生達は解散し
自分達が乗っている飛行船が３次試験会場に着くまで
奇術師ヒソカは持参したトランプで塔を作り
暇潰しをしていた。
「クッククククク・・・・・・♡」
手元が狂ったのかワザとなのか
トランプの塔が崩れるとヒソカは狂笑を上げた。
それによりヒソカの周辺にいる受験生達はビクビクと冷や汗を流したり
怖いので即この場からさらに離れたり、体を丸めて我関せずを貫いたりと
まあ去年の試験とこれまでのこの殺人鬼の行動や殺気で
こうなるのは当然なのだが
むしろ受験生達はよく耐えている方である。
こういうことに耐性がない普通の人間は
彼等受験生達と違って精神への負担は大きいのだから
それでとにかくヒソカの周りは誰もいない
というか誰も近づかない。
いや近づきたくないと表現した方がいいだろう。
１次試験会場の時もヒソカを動くたびに
他の受験生はモーゼのごとく人波が割れたりした位だ。
なのでこんな殺人鬼・変態に自分から話しかける関われる者は
「随分と機嫌がいいね、ヒソカ」
この感情がない無表情な暗殺者の針男ぐらいなものだろう。
「５人も面白い玩具を見つけたからね♡」
「ふーん、その内４人はキル達だとして
後１人はあの臨時試験官のことかい？」
「ああ、そうだよ
美味しそうだったよ、あの娘は
あの４人も将来は美味しい美味しい果実になるだろうねぇ♡」
そう言うとヒソカは再び狂笑を上げて
イルミは無表情で無言になり
２人の周辺の受験生達はさらに精神をすり減らすことになった。
ちなみにこの時にメンチ達と食事をしていたチェリッシュは
この２人に目を付けられたせいか一瞬悪寒を感じ取り
メンチとサトツに心配されたそうである。
３次試験をレオリオのせいでで５０時間足止めしているゴン達
「ねえクラピカ
ジンってハンターの事は何か知らないかな？」
「そういえばゴンの親父はプロハンターだったな」
部屋に置いてある本の読書に飽きたゴンは
前から知りたかったので
この中で１番物知りなクラピカに聞いてみた。
「ジンか・・・・・済まないが
私は何も知らないな」
「まあ大抵のプロハンターは億級の価値があるハンター証を
狙う奴から身を守るために
自分の情報をできるだけ隠すもんだからな」
トンパはコップに入ったお茶をズズズと飲みながら言った。
「だがチェリッシュの方はある程度は知っている」
「あ、俺も少し家族から聞いたことがある」
「え？チェリッシュってそんなに有名なハンターなの？」
クラピカ・キルアはゴンの質問に頷いた。
「まあ一部のハンターの間では有名だな
何しろ数年前に１１歳での最年少での１つ星(シングル)取得者だからな」
「俺の兄貴も少し一目置いてたぞ
どうやったか知らね―けど
護衛で祖父ちゃんと親父からの暗殺を防いだらしいし」
「へ〜、チェリッシュってそんなに凄いハンターだったんだ」
「ああ、結構強いって噂だぜ
ここ数年で数え切れないほどの犯罪組織や危険生物を倒したらしいしな」
「それ以外はジンと同じように詳しい事はわからないが
かなり優秀なプロハンターだという事は確かだ」
「へー、それは知らなかったぜ」
さっきから黙って話を聞いていたレオリオは関心した。
「レオリオお前も知らなかったのか
情報収集はハンターに必要な能力の１つだぞ」
「ああ、試験が終わったら勉強しておくわ」
その後は適当な談笑になり
ゴンの中にジンとカイト以外にもう１人
尊敬できるハンターの名が刻まれた。
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チェリッシュ本人は気付いていませんが
妹フィナンシェがアンサートーカーでハッカーとしての力を駆使して
ハンター証狙いの賊とかの面倒事回避のため
自分や姉や家族の情報（特に住所）を徹底的に外に漏れないようにしています。
なのでチェリッシュは世間には名前は売れていますが
最年少のシングルのハンターであるそれ以外の細かい情報を知る人は少ないです。
ハンター協会の方でも徹底して個人情報保護しているみたいなので