小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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第287期ハンター試験編
184話 最終試験1



4次試験から数日の休息の後、
10人の受験生と試験官全員は
最終試験を行うためにホテルの大広間に集まっていた。

そして、時間になるとネテロは前に出て
最終試験の説明を始めた。

「さて諸君、ゆっくり休めたかな?
最終試験は1対1のトーナメント形式で行う
その組み合わせは、こうじゃ」

ネテロがそういいながら、ボードに掛けられた布に手を掛け
スルッとボードに掛けられた布が落ち、
ボードには直線と数字のみが書かれた単純なトーナメント表が書かれていた。

コレを見て受験生達は動揺を隠せなかった。
そりゃそうだよね普通に考えれば
このトーナメント表は1人しか合格できないだけじゃなく
組み合わせも試合数が2回から5回になっていて
不平等以外何物でもないし

まあ幸いにも

「さて、最終試験のクリア条件だが、いたって明確」

ネテロは人差し指を立てて
受験生達に言葉を浸透させるように言った。

「たった1勝で合格である!!
つまりこのトーナメントは勝った者が次々抜けていき、
負けたものが上に登って行くシステム!」

「要するに不合格はたった1人ってことか」

ハゲの忍者らしい男ハンゾーが確認する。

「さよう、しかも、
誰にでも2回以上の勝つチャンスが与えられている
何か質問は?」

「組み合わせが公平でない理由は?」

初老といった印象の受験生ボドロが、真面目な表情で問う。

「うむ、当然の疑問じゃな
この取り組みは今まで行われた試験の成績をもとに決められている
簡単にいえば、成績のいい者にチャンスが多く与えられているということ」

「それって納得できないな。もっと詳しく点数のつけ方とか教えてよ」

チャンスが3回であるキルアは不満な表情を隠さずに聞いた。

ちなみにそれぞれの受験生の試合数は
294のハンゾー、405のゴンは5回
404のクラピカと44のヒソカ、53のポックルが4回
99のキルアと191のボドロと246のポンズが3回
301のギタラクル(イルミ)と403のレオリオが2回で

ハンゾーとゴンとの試合の敗者がポックルと戦い
さらにその試合の敗者はキルアと戦い
さらにその試合の敗者はギタラクル(イルミ)と戦い
敗者はラストチャンスの決勝に
もう片方のクラピカとヒソカとの敗者は
ボドロとポンズの敗者と戦い
その試合の敗者はレオリオと戦い
敗者はラストチャンスの決勝
そして、決勝で負けた者が不合格というわけになっている。



「ダメじゃ」

「なんでだよ!!」

ネテロ会長にダメだと言われ
キルアは癇癪を起して声を荒くした。

「採点内容は極秘事項でな
全てを言うわけにはいかん
まあ、やり方くらいは教えてやろう
まず審査基準。これは大きく3つ」

ネテロは左手の指を3本立ててみせる。

「身体能力値。精神能力値、そして印象値これからなる
身体能力値は敏捷性・柔軟性・耐久力・五感能力等の総合値を
精神能力値は耐久性・柔軟性・判断力・創造力等の総合値を示す
だが、これはあくまで参考程度。最終試験まで残ったのだから、
何をか言わんやじゃ重要なのは印象値!」

右手を持ち上げ、ネテロは考え込むようにあごに手をあてる。

「これはすなわち前に挙げた値でははかれない“何か”!!いうなれば
ハンターの資質評価といったところか
それと諸君の生の声とを吟味した結果こうなった。以上じゃ!」



「1度でも勝てば合格だから楽に思えるけど」

そうこれは勝ち抜けのトーナメントで
1勝もできなかった者か相手を死なせた者が不合格になる試験
10人の中から1人か2人しか不合格者が出なくて
一見は今までの他の試験よりは難易度は低いように思えるが

「戦い方も単純明快 武器OK。反則なし
相手に「まいった」と言わせれば勝ち!
相手を死にいたらしめてしまった者は即失格!
その時点で残りの者が合格
試験は終了じゃよいな
それでは最終試験を開始する!!」



「・・・・・ふう全く、
ネテロ会長の性格はとんでもないですよ」

メンチさんも言ってたけど
簡単に「まいった」なんて言える人が
ここまで残れるわけがないのに

「私もそれに同意するわ」

メンチは私が呟いたことに頭を縦に振り同意し
ビーンズ・サトツ・ブハラ・リッポーの4人も
「「「「確かに・・・・」」」」とハモって一言呟いた。


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実は今日12月10日は丁度1年前ににじファンでこの小説を投稿した日です。
それを含めるとようやく投稿一周年で長かったなぁ・・・・・・・
ここまで続けることができたのは読者の応援のおかげです。


あとしばらくしたら200話記念の話を書く予定ですが、
せっかくなので読者からどういう話が良いかリクエストしてもらおうと思います。
なにかネタ話や書いてほしい話があったら是非感想に


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