小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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オリジナル編
22話 復讐



「てめえには死んでもらうぜ」

今、私は銃やナイフを持った連中に囲まれていた。

どうしてこんなことに・・・

それを説明するには時を少し遡る






1時間前

「ふー、やっと到着しましたね」

「とっとと宿をとって温泉に入りたいわさ
ほら、行くわよ」

「あ、待って下さいよ、師匠〜〜」

私と師匠は美容目的で
アイジエン大陸の温泉で有名な町に来ていた。

ここ最近、私は修行や仕事ばかりの生活だったので

温泉はずいぶん楽しみだった。






薬草の温泉で有名な宿にハンター証で宿泊登録していると

受付のお姉さんが注意を説明して来た

「お客様、夜の外出はできるだけ気を付けておいて下さいね」

「ん、どうしてわさ?」

「観光客を狙うろくでもない人がたくさんいるんですよ。
まあ、ハンターであるお客様は大丈夫だと思いますが」

部屋に案内されて寛いでいるとビスケ師匠は呟いた

「そういえば、前に来た時は本当に面倒だったわさ」

「え、師匠はここに来たことがあるんですか?」

「ええ、夜この町を歩いていたらナンパやスリや強盗に遭遇して
全員返り討ちにしたんだけど復讐に仲間引き連れて懲りずにまたやって来て
とりあえず完膚無きに叩きのめしたわさ」

ははは、と私は少し引きつった顔で笑った

(まあ、昼間に外出して夜は外に出なければ何の問題もないかな。)

と私は楽観視してしまったのがいけなかった。







「おい、聞いてんのか。クソガキ」

暇つぶしに外を散歩しているといかにも悪人ですという人達100人以上に
からまれた。

「あのー、死んでもらうって私があなた達に恨まれる
ようなことをした覚えがないんですが・・・」

「恨んでいるのはてめえじゃねえ
てめえと一緒にいたあのクソ女だよ」

「え、師匠を恨んでいる」

「ああ、俺達は数年前にあの女にボコボコにされたんだよ。
完膚無きにな。」

「ならなんで師匠を直接狙わないんですか?」

「・・・・・俺達は数年前に町中のメンツを集めて
あのクソ女を潰そうとしたが返り討ちにされたんだよ
だから、あのクソ女の強さはよ〜くわかっている。
だから、弟子のてめえを人質にするのさ。
憎きあのクソ女を殺すためにな。」

「くく、またこの町に来てくれて良かったぜ。
おかげで復讐できる。」

「あのクソ女を始末したらてめえも後を追わせてやるよ。」

「今こそ俺達に全治半年の重傷を負わせ監獄で
くさい飯を食わせられた恨みを晴らす時だぜ」

(・・・ちょ、ちょっとーーー師匠、あなたのせいで
私は厄介なことに巻き込まれているんですけど)

「あー、思い出しただけで腹立って来たぜ。
というわけでおとなしく捕まぶごおぉぉ!!」

顔を真っ赤にして殴りかかってきたので
カウンターで殴り飛ばしてしまった。

「あ、すいません、つい反射的に・・・」

「て、てめえぶっ殺す!!」

「あの化け物女の弟子なんだ気をつけろ!!」

「町中の仲間を呼べー
徹底的に潰してやる」

「ひええええ、状況が悪化した―!!」

「野郎共かかれー」

「はあ、仕方ない。戦りますか・・・」








200人以上ものチンピラを片づけ
私は疲れ切った顔で宿に帰った。

「ずいぶん遅かったわね。
遊ぶのはほどほどにしなさいよ」

「いや、師匠のせいで面倒事にあったんですが・・・」



なお余談であるが
この一件以降この町でスリや強盗等の犯罪が激減したそうである。

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