小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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ヨークシンシティ編
26話 ヨークシンシティ3

9月2日

現在、私は6日までの自由時間に

師匠の桃色吐息ピアノマッサージで失った分のお金を稼ぐために

凝で掘り出し物を見つけて安く買って高く売るという

原作でゴン達がやっていた念でぼろ儲け大作戦をしていた。


そして、今は午前中買った掘り出し物を骨董品店に売っていた

「ふむ、この絵は60万で絨毯は45万で皿は85万で合計190万ジェニーね」

「おお、すごい儲かった儲かった」

お金を受け取って店から出たチェリッシュは値札競売市に向かった。

「さてこの調子でどんどん掘り出し物見つけてどんどん稼ごーっと」




2時間後

「これどうしよう・・・」

ホテルの部屋でチェリッシュはさっき
値札競売市で買った木像を見て呟いた。

その木像はただの木像ではない。

高価な財宝が入っている木造蔵である。

「と、とりあえず割って中を確認してみますか」

で、割ってみると中から

「うわー、すごいきれいな財宝がたくさん入ってるわ
うーん、これは明らかに軽く1億以上
いやオークションにかけてうまくいけば4億以上になるかも・・・
けどどこに売ればいいものか。
売る際には慎重に行動しないと」

そうしてどうしようか悩んでいるとビスケ師匠が帰ってきた。

「ただいま、 
なっ!? そ、そのたくさんの宝石はどうしたんだわさ?」

「あ、師匠!実は・・・」





「なるほどねえ、凝で掘り出し物見つけて金稼いでいたら
偶然、木造蔵という億級のレア物を見つけてしまったわけね」

「はい、そうです。」

「そして、どこに売ろうかと悩んでいたというわけね」

「はい、・・・
どうしますか?
これ・・・」

「私が全部買いとるわさ。
3億でどうかしら?」

「どうもありがとうございます。
これで全財産は6億ほどで
金稼ぎは順調ですね。」

「ずいぶん熱心に金稼ぎしているようだけど
そんなにお金が欲しかったの?」

「いえプロハンターとして活動するためには
それなりにお金が必要ですからできるだけ多く稼げるときに
稼いでいるだけですよ。」

(まあ、あとは師匠の桃色吐息ピアノマッサージで
失った分のお金を取り戻したかったからというわけでもあるけどね)

「そういう考えや行動は悪くはないわね。
でも気をつけなさいよ。
今、この街には世界中のハンター・マフィアとかが集まってんだから
面倒なことにならないようにしなさいよ」

「ええ、気を付けますよ。
危険な人達に目を付けられたくありませんからね。」




その頃、
ヨークシンのとあるホテル

この一室の部屋の中で坊主でサングラスをかけた野蛮そうな男が

メガネをかけた執事のような男に怒鳴りつけていた。

「木造蔵がもう売られていただと!
馬鹿野郎、あれはどれほどの価値がある物かわかってんのか?」

「はい、すいません。
売っていた店主はどうせ売れないだろうから
という理由で即売っちまったみたいで・・・」

「で、どこのどいつが買っていきやがった?」

「そ、それが・・・」

「あんっ」

「10歳ぐらい女の子らしいです。
一応、似顔絵を用意しました。」

「たく、木造蔵を手に入れて
オークションで高く売ってうちの組を
大きくするための資金にする予定だったのに
このガキのせいで・・・」

男はチェリッシュの似顔絵が描かれた紙を見ながら愚痴っていた

「リ、リーダー、このガキはすぐに探し出しますので安心してください。」

「当たり前だ!
木造蔵の情報を手に入れるだけでずいぶん出費したんだ
すぐに見つけ出して木造蔵を奪え
手段は問わねえ」




チェリッシュが手に入れた木造蔵を狙って

とあるマフィア達が動き始めていたことに

彼女は知る由もなかった。

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