小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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31話 帰宅




「なるほどなあ・・・
ずいぶん大冒険したようだな」

「まったく無理はしないでと言ったじゃない。」

「あはは、ごめん
でもハンターという職業は厄介事に巻き込まれやすいから
ちょっとどうしようもないんだよね・・・」

私はパドキアのはずれの自分の実家で両親と

私のハンター試験合格祝いの豪勢な晩御飯を食べながら

ハンター試験のことやこの10ヶ月間の出来事を両親に話していた。

あらかじめ連絡しておいたのに帰ってきたときに母さんは泣きながら

私に抱きついてきたというイベントはあったけど

それ以外は特に変わったことはなく私は食事を楽しんでいた。





「これがハンター証か・・・」

「どんなものかと思ったけど見た目はずいぶん普通のカードね。」

食事を終えてから私は両親からハンター証を見せてほしいと言われて

ハンター証を見せてあげていた。

「言っておくけどそれは私しか使うことはできないし、まあたとえ使えても
ここで使ったりしたら、私の情報が外に流れてハンター証目当ての小悪党達が
この町に集まるからね」

「むう、便利なのか不便なのか複雑な物だな・・・」

「場所やタイミングや状況を良く考えて使う必要があるわね。」

そんな会話をしながら私は両親と談笑した。





それからは両親とガンショーの仕事の手伝いをしたりして過ごした。

そして2週間後

私は幼い頃に念の修行していた町のはずれの草原に来ていた。

「あー、懐かしいなー。
ここでキツネグマに襲われて特大念弾を撃っちゃたんだっけ」

そうしてチェリッシュは過去を懐かしんでいると・・・

「ここにいたか。探したぞ。」

「あ、父さん」

「・・・また、旅に出るのか?」

「うん・・・
ハンターの仕事をしながら
適当に世界をまわる予定かな。」

「そうか・・・」

「明日に出発することにしたわ。」

「なら今夜はパーッと豪華な食事にするかな。
今日はお前の11歳の誕生日でもあるからな。」

私は父さんとそんな楽しい会話をしながら帰宅した。






次の日

家を出て、列車の駅で両親と別れることになった。

「じゃあハンターの仕事を頑張ってね。」

「定期的に帰ってくるんだぞ。」

「うん、1年の数回ぐらいは帰ることにしてるから」

「じゃあ気を付けてね。」

「じゃあ、父さん、母さん行ってきます。」

私は少し恥ずかしながら笑顔で手を振って列車に乗った。







「行ってしまいましたね・・・」

「ああ・・・そうだな。」

両親は見えなくなった自分の娘が乗った列車の方をじっと見ながら呟いた。

「まあ一生会えないというわけじゃないんだ。
帰って来たときに親の俺達が逆に心配かけられないようにしないとな。」

「ええ、そうなったら合わせる顔がありませんしね。」

両親は笑いながら家に戻って行った。


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