小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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放浪編
34話 ジン=フリークス



強い・・・

それが私の突然現れた男に対する第一印象だった。

現れた男はとてつもない強さだった。今の私では手も足も出ないほどに

同時にどこかで見たことがあるような感じがすると思ったが

すぐに頭を切り替え警戒した。

「俺はジンだ。プロハンターだ。
お前さんは?」

突然現れた男ジンは無邪気に笑いながら自己紹介した。

(思い出した!
この人はジン=フリークスだ。)

「チェリッシュ=バートンです。
私もプロハンターです。」

(まさかこんな所でゴンの父親のジンに会うなんてね・・・
まあ原作知識でのこの人の性格や行動パターンから
この洞窟にいてもおかしくないかもしれないけどさ・・・)

「あなたは十二支んのジン=フリークスさんですよね?
カイトさんからあなたのことは聞いています。
あの人はあなたを必死に探していましたよ。」

「ほおー、カイトの知り合いだったのか。
どういう関係か聞いていいか?」

「いいですよ、私はカイトさんとは天空闘技場で会いまして・・・」






「というふうに今カイトさんは楽しくハンターの仕事を
しながらあなたを探しています。」

「そうかあいつはずいぶん成長したみたいだな・・・」

ジンは話を聞いてしみじみと懐かしんでいた。

「あ、そうだ。ちょっと頼みがあんだけど
いいか?」

「内容によりますが、なんでしょうか?」

「俺にはゴンという息子がいてなー。
少なくても3年後くらいになるが
将来あいつはハンターになるかもしれないんだわ。
もし会ったら出来る限り手を貸してやってくれないか?」

(うーん、原作にはあまり関わりたくないけど
少しゴンに手を貸す位はいいかな。)

「わかりました。まあできる限りではありますけどね。」

「ふー、お嬢ちゃんとの話は楽しかったぜ
じゃあ縁があったらまた世界のどっかで会おうぜ。」

そう言ってジンは去って行った。




ジンがいなくなったことを確認したチェリッシュは

(あれが世界最強のハンターですか・・・
すごいですね。マジで・・・)

少し呆然となりながらしばらくジンが去った方を見ていた。





私は帰らずの洞窟から出てすぐ近くの村の宿で一休みしていた

まあ村に戻ったら私に洞窟の危険を忠告した少年が

とんでもなくビックリして私を幽霊か何かと思って

気絶してしまうイベントがあったけどね。

それ以外は特に変わったことがなく村に戻った私は

とりあえず私はカイトさんに連絡を入れてジンさんに会ったことを話すことにした。

『そうかチェリッシュはジンさんに会ったのか。』

「ええ、偶然ですけどね。
ジンさんもカイトさんのようにハンター業を楽しんでいるみたいです。」

『まあジンさんはもうその場にはいないと思うけど
すぐに俺はそこに行ってみるか。
教えてくれてありがとな。』

「どういたしまして
じゃあカイトさんもジンさん探し頑張ってくださいね。」

『あ、そうそうレイラのことだが、先日に裏試験を終えて
別れたんだが、あいつはこの9ヵ月の間にとんでもなく強くなったから
再会したときにはいろいろとビックリすると思うぞ。じゃあな。」

そう言ってカイトさんは電話を切った。

そして、今後のことを考えていた。

「ふう・・・
これからどうなるんだろうなー
まあ3年後の話だから、ゆっくり考えるかな。」

そう結論を出し、私は寝ることにした。


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