小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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放浪編
36話 辻斬り




ここはジャポンのとある街のはずれ

この場には血まみれになって地に伏す人達と血で真っ赤に染まった刀を持つ男がいた。

「く、くくくくく
ハア―、ハッハッハーッ
これだ!!この刀さえあれば私は最強だ!!」

男は狂ったように笑いうっとりと刀を見ていた。





「ふー、ようやく着いた〜。
ここがジャポンか・・・」

ジャポンの地に着いたチェリッシュは街の風景を見て懐かしく感じた。

ジャポンの街は和風ばかりな部分が混ざった普通の都会のような感じだった。

(元日本人の私にとっては居心地が良さそうな所ね。
しばらくこの地でのんびりしようかな・・・)

「とりあえずお腹が空いたし昼食にしますか。」

私は懐かしみながら適当な飲食店を探すために歩き出した。






「さてとりあえず師匠から叩き込まれた心源流の道場に行ってみようかな。
どんな所か興味あるし・・・」

チェリッシュはいつものように食事をしながら

今後の予定や目的地を考えていた。

「それにしても・・・」

チェリッシュは定食屋の窓の外を見て呟いた

窓の外にはアマチュアとはいえハンターらしき人がちらりほらりと見かけた

(なんかやけにハンターらしき人を見かける・・・
まあ、私には関係ないことだと思うからどうでもいいか。)

私はあまり気にしないで食事を再開することにした。






「なんか・・・観光名所も私の所とほとんど変わらないや・・・」

食事を終えたチェリッシュは町を歩き回って観光名所を見て回っていたが

あまり面白味がなかったのでがっかりしていた。

「あ、そういえば宿はまだとっていないから
日が暮れる前にやっとこうっと」

私は宿泊する宿を探すために再び歩き始めた。




「すぐに宿をとることができてよかったよかった。」

あの後、チェリッシュは丁度いい宿を見つけて宿泊登録して

そして、今は銭湯で汗を流したので自分の部屋に向かっていたが

「ん、なんであの人がここに?」

その途中で見知った人を見つけた。

「ゴ―グさん久しぶりですね。」

「おう、チェリッシュじゃないか。久しぶりだな。」

「どうしてここにいるんですか?」

「なんだ?お前はあの辻斬り騒動関係で来たんじゃないのか?」

「辻斬り騒動?」

「その様子じゃ知らないでここに来たらしいな。
丁度いいや、ちょっと俺1人じゃ手に負えない仕事なんだ。
手伝ってくれないか?」






その頃、チェリッシュ達がいる街の外れの墓場で

新たな辻斬り事件が起こっていた。

「血が血がまだ足りない・・・
もっとたくさんの人を斬る必要があるなぁ」


男は真っ赤に染まった刀を見て呟いた。

「あと次はもう少し強い奴だといいなあ・・・」

男はさっき斬殺したアマチュアハンター達の死体を見て

気持ち悪い笑みを浮かべて呟いてこの場から去っていった。


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