小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


バイオソルジャー編
42話 暴走



行方不明捜索を始めてから3日後

「私達だけでは大変だと思うのでレイラさんとカールさんも
呼んでおいたので私達は2人が来るまで出来る限り調査してみましょう。」

「ああ、あの2人も暇で良かったよ。」

「言っておきますけど2人に対する報酬はゴ―グさんが出して下さいね。」

「うおおい!!それはねえだろ!!
はあ・・・出費が捜索依頼の報酬以上になっちまったぜ。
こんなことならもう1つの依頼に期待するしかねえか・・・」

「え!また、複数の依頼を一気に受けたんですか?」

「ああ、魔獣や希少動物の密猟者の捕縛の依頼さ。
この辺りにそいつらのアジトがあるみたいでな。」

「アジトの正確な場所はわかったんですか?」

「ああ、それがなあ。
奴らに狩られた獣はみなこの辺りに運ばれているのが確認できているのだが
肝心の奴らのアジトはまだわからないんだ。」

(なんか多数の行方不明者事件と関係している感じがしますね・・・)





同時刻 とある研究所で

研究員が怪物といえる存在と怪しげな研究をしており
今、それが終わった所だった。

『よしソルジャー6号!訓練終了だ。
所定の位置に戻れ。』

強化ガラスの向こうから白衣の服を着た男達は
6号と呼んだ存在に檻に戻るよう命令したが

「・・・・」

『おい、どうした。
はやく戻れ。』

「グギギギ」

6号は命令に反応せず、急に頭を抱え苦しみ始めた

『お、おい。様子が変だぞ・・・』

「グガガアアアアア」

ガッシャァァァン

そして、大きな叫び声を上げて、窓ガラスを破って外に逃げ出してしまった。





「ふむ・・・今の所は全て順調。
問題があるとしたら、我々が誘拐した者達について調べている奴か・・・」

バルドルは書類を見ながらコーヒーを飲んで呟いた。

そうして、今後のことを考えていると

バンッ

部下の一人がノックもせずに息を切らして部屋に入って来た。

「バルドル様大変です!!」

「そんなに慌ててどうしたんだ?」

「ソルジャー6号が暴走して研究所から逃げ出しました!!」

「な、何だとおお!!す、すぐに回収するんだ。
ソルジャーの存在が今表に公にさせるわけにはいかん!!」





その頃、私はゴ―グさんと街の外れの丘で一息ついていた。

「はあ・・・街中をまわって行方不明になった人達がいそうな所を一通り洗いましたが
結局、手がかりなしですね。」

「まあ、そう簡単にいくとは思っていないが、
この調子じゃずいぶん時間と手間がかかりそうだな・・・」

「やっぱり、もう少し人手が欲しいですねえ。」

そんな会話をしていると

ザザザザザ パキ パキ

「・・・ゴ―グさん。」

「ああ・・・、何かがこっちに向かって来ているな。
しかも、相手は俺達を殺る気満々のようだ。」

ガサガサッ

「出てきましたね。」

「おいおい、なんだよ。このグロテスクな怪物は?
こんな生物見たことないぞ・・・」

出てきたのはバイオハザードのリッカ―に似た
とんでもなく醜悪な怪物だった。

「グガガアアアアアア」

怪物はよだれを垂らしながら襲いかかってきた。

私とゴ―グさんはそれをかわし怪物と距離を取った。

「グガアアアアア」

怪物はそんな私達に追撃してきたが、

ドンドンドンドン

念弾で怪物の心臓や腹を撃ち抜いて吹っ飛ばした。

「よっしゃ!!さすがチェリッシュちゃん!!」

「いえ・・・まだですよ。」

「何だと・・・」

「グギギギギ」

「おいおい、こんなんになってもまだ生きているなんて
すごい生命力だな・・・」

ドンッ

「さすがに頭を撃ち抜かれると死ぬようですね。」

「で・・・これどうするよ?」

ゴ―グさんは私が倒した怪物の死体を指差して言った。

「・・・あまり気が進みませんが、持って帰りましょう。」

私はホワイティ・バッグから大きな袋を出して言った。

「まあおそらくだが、この怪物は行方不明事件に関係しているかもしれないしな・・・」

「今夜、レイラさんとカールさんが来ますから
2人に調べてもらいましょう。」

そして、私達は手早く怪物の死体を持ってその場を去った。


-44-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




HUNTER × HUNTER ゾルディック家編 [Blu-ray]
新品 \3896
中古 \
(参考価格:\5040)