小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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バイオソルジャー編
44話 決戦



「ふー、後始末は大変だったな・・・」

「そうですね・・・」

私とゴ―グさんは昨夜の騒動の後始末をようやく終えて宿の部屋に戻って来た所だった。

「ふう、宿の主人に大金を払ったり、
駆けつけた警察にはハンター証を見せてごまかしたりと
いろいろと面倒でしたね。」

「ああ・・・そういえば。レイラとカールの方はどうなったんだろうな。」

「確か2人はあの襲撃してきた連中の解剖をしていましたね。」





そして、2人の所へ行ってみると、
レイラさんとカールさんはのんびりとティータイムを満喫していた。

「あ、おかえり。その様子だといろいろと大変だったようね。」

「おいおい、なに寛いでんだよ。
俺達は苦労していたのに・・・」

ゴ―グさんは少しムキになって言った。

「すでに解剖は終わりましたからね。」

「それでわかったことは?」

「だいたいはこの前の怪物と変わらない元人間ね。
違うのは犬や嗅覚を鋭い魔獣の体を組み込まれているわね。」

「まったくこいつ等を改造した連中はイカれてるぜ。」

「そうですね・・・」

私は低く呟いた。





研究所

「猟犬部隊があっさりと壊滅だと・・・!?」

バルドルは眼を見開いて部下に言った。

「は、はい・・・」

「信じられん。いったいあいつらは何者だ?」

バルドルは焦りながら考えていると、新たに部下が部屋に入って来た。

「失礼します。先日の我々が誘拐した者達について調べている奴がわかりました。」

「後にしろ!!今はそれどころではない!!」

バルドルは部下を怒鳴りつけるが

「あ、あの、この一件に関係ある話なのですが・・・」

「何だと!?」

「じ、実は今話に出ている奴らがそうです。」

「そうか・・・で、この4人は何者だ?」

「プ、プロハンターだそうです。4人共・・・」

「な、何だとおお!!」

バルドルはとてつもなく驚愕する。

「それは本当か?」

「はい、警察にハンター証を見せて警察は本物だと言っていましたから」

「よ、よりにもよって・・・
お前等!!残りのソルジャー全てをいつでも動かせるようにしておけ。
奴らはすぐにここを襲撃してくるぞ。」





その頃、チェリッシュ達は今後の計画や作戦会議をしていた。

「敵は次からはかなりの戦力を投じてくるでしょうね。」

「ええ、そうね。」

「一応、ハンター協会に報告しておいたが、
派遣されるのは数日後らしい。」

「ちょっと、来るのに時間がかかりますね。」

「で、皆さんどうします?
待つか、攻めるか?」

私は3人に聞いてみた。

「決まっているだろう。」

「もちろん。」

「当然」

「「「攻める」」」

私は覚悟を決めた顔をして

「決戦ですね・・・」

そう低く呟いた。


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