小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


バイオソルジャー編
47話 怪獣



オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!

巨大な怪獣は天に向かって咆哮を上げた。

その咆哮は周囲に響き渡り研究所や森を破壊した。

私達はそれで飛んできた瓦礫をかわしながら怪獣を見上げた。

「何よ。これ・・・」

「気持ち悪い・・・」

そんなことを呟いていると私はあの男がいないことに気付いた。

「ちょっと待って下さい。マーズはどこに?」

「あ、あの野郎いったいどこに?」

私達は怪獣を警戒しながら周囲を探していると

「ふふふ、私はここですよ。」

その声に私達は驚いて怪獣を見上げた

「ま、まさか!!」

「ええ、私はこのバスタードの中にいます。」

怪獣の中からマーズの声が響き渡った。

「これはたくさんの人間や魔獣や猛獣の死体を組み合わせた生み出した
超生物バスタードといいましてね。生み出してすぐに死んだ失敗作ですが、
私の死人奏者リビングコマンダーならどんな生物でも死体であれば
この通り簡単に操ることができます。」

「「「「えええええ!!」」」」

私達は一斉に驚愕した。

「さて話はここまでにして、戦いましょうか。」

マーズはその言葉を合図に強大な拳を叩きつけてきた。

「く、全員散れええ!!」

ドコオオオオォォン

(な、なんて威力ですか、こんなの一撃でもまともに喰らったら終わりですよ。)

私は今の一撃で滅茶苦茶になった研究所を見て焦っていた。

「ほらほら、どうしんたんですか?
少なくとも1分は持って下さいよ。」

「なめないで下さい!」

私はバスタードに標準を合わせて撃った。

ドオオォォン

重い銃声が響き渡ったが怪獣は少し体をグラつかせただけだった。

「ふふふ、その程度じゃせいぜいかすり傷でしょうねえ
今度は私の番です。」

そして、私を踏みつけようとして私はそれをなんとかかわしたが

「遅い!」

ドコオオオッッ

「キャアアアアアア!!」

私を踏もうとした足に蹴り飛ばされて、
それをまともに受けた私は吹っ飛ばされてしまった。

「チェリッシュちゃん!!」

「ああ!!」

「て、てめええ!」

私がやられたのを見た3人は驚愕と怒りをあらわにした。

「おやおや、この圧倒的な戦力差を前にしてもまだやるんですかぁ?
ま、せいぜい粘って下さいね。」





「う、痛たたた・・・
とっさに前に下がって硬をしておいて良かった。」

チェリッシュは体中がボロボロだが、なんとか致命傷を避け無事だった。

「よし!」

私は念銃を強く握り直して

「勝つには私とこの銃に今まで貯め込んだ
全てのオーラを一気にぶち込むしかなさそうね。」

私はそう呟いてすぐ立ち上がり戦場に向かった。




「ずいぶん粘ったようですが、ここまでですねえ。」

マーズはボロボロになっている3人を見下ろして言った。

「ち、ちくしょうここまでか・・・」

頭から血を流しているゴ―グは呟いた。

「ではさようなら」

マーズはバスタードを操作してとどめに拳を振り落とそうとすると

ドオオオオオォォン

横から頭に念弾の砲撃が直撃したためにバランスを崩して
3人に対する攻撃を外してしまった。

「へえ、今のは効きましたよ・・・」

マーズは今の攻撃をしたチェリッシュを見て言った。

「皆さん、大丈夫ですか?」

「ああ、なんとか3人共無事だ。
おかげで助かったぜ。ありがとな。」

私はそんな会話をしながら体勢を整えようとしていると

「ふむ、攻撃力に関してはあの娘の能力が一番脅威ですねえ。
まずは可愛い小娘のハンターさんあなたから潰しますか。」

「まずい!チェリッシュちゃん逃げなさい!」

レイラさんはそう言ったがもう遅く

マーズはチェリッシュに瞬時に距離を詰めて

「さようなら、小さなハンターさん」

バスタードの左拳を振り落としたが

「死ぬのはあなたですよ。」

ズドオオオオオオオオオオォォン

チェリッシュが放った特大念弾の砲撃の一撃でバスタードの左腕を吹き飛ばした。

「な!!」

マーズは初めて驚愕の声をあげた。
私はそのマーズに対して

「マーズ言ったはずです。なめないで下さいとね。
そして、次の一撃で終わらせます。」

そう高く呟いた。


-49-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




HUNTER×HUNTER カレンダー2013年 CL-601
新品 \1680
中古 \
(参考価格:\980)