小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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バイオソルジャー編
48話 死闘の決着



「終わらせるですか・・・
ふふ、できるものならやってみて下さい。」

マーズは不気味に笑いながら言った。

「左腕がなくなったのに余裕ですね。」

「ふふふ、そんな攻撃は当たらなければ意味がありませんよ。
左腕がなくなった分、攻撃力は落ちましたが
素早さは上がっているんですよ。」

そう言いマーズは巨体とは思えないスピードで動いた。

「く!!(これじゃあ狙いが定まらない。)
ぐあ!!」

「ほらほら、これじゃあどうしようもないでしょう?」

チェリッシュを蹴って薙ぎ払ったマーズは言った。

「まだまだですよ。」

私は口から血を吐きながらも立ち上がって体勢をすぐに整え直した。





「くそ、これはまずいな。
あのスピードをなんとかしないと」

「ここままじゃチェリッシュちゃんはやられるわ。」

ボロボロで動けないゴ―グとレイラはチェリッシュのピンチを見て呟いた。
そんなゴ―グとレイラにカールが近づいてきた。

「2人共ちょっといいですか?」

「あ、なんだよ。こんな時に?」

「作戦を考えました。
チェリッシュさんを助けるために
あの怪獣を倒すために手を貸してくれませんか?」





「はあ、はあ・・・」

「ふふふ、だいぶお疲れのようですねえ。」

(く、至近距離でぶち込めれば勝機があるんだけど・・・
巨体に似合わずに素早いから捉えられない。)

「さてそろそろフィニッシュといきますか。」

そして、マーズはチェリッシュにとどめを刺そうと足を動かしたが

ズルッ

「な!!」

ゴ―グの能力で地面にあけた穴に足を入れてバランスを崩して
片膝を地面に着いてしまった

「よし、うまくはまった。
今だ―っ、チェリッシュ決めろ!!」

ゴ―グは千載一遇のチャンスに叫んだ。

「言われなくてもこれで終わらせますよ。」

私はゴ―グさんが叫ぶ前にバスタードに突っ込んだ。

「さ、させるかああ!!」

マーズは右腕でチェリッシュを薙ぎ払おうとしたが

「やらせないわ!」

「ふん!」

レイラさんの衝撃波とカールさん包丁の一撃の妨害の不意打ちで阻止された。

「あなたの野望はここまでです。」

そう言い私はバスタードの胴体に狙いを定めて

「はああああああああああっ!」

ありったけの力を込めて、私は思いっきり引き金を引き

その超ド級の念弾の砲撃でバスタードの胴体を中のマーズごと粉砕し

周辺に途轍もない砲声が響き渡った。




ドスウウウウウゥゥン

チェリッシュの全身全霊の砲撃で吹き飛ばされた
全身血まみれマーズは仰向けに倒れて

「まさか、この私が敗れるとはね・・・・」

その言葉を最後に永遠の眠りについた。

「ハアハア・・・
私達に遭遇したことが不運でしたね。」

そんなマーズに私はそう呟いた。

こうして長いような短いような死闘の夜は終わった。


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