転生編
4話 念銃 後編
「グガアアアァァァァァァァァァァ」
キツネグマは即座に口を大きく開け涎を滴らせながら襲いかかってきた。
チェリッシュはなんとかそれをかわし体勢を整えたが
(ど、どうしよー、どうしようー)
というふうにまだパニクっていた。
そんな隙をキツネグマは当然ながら見逃すわけもなく追撃してきた。
そして、チェリッシュは
(キ、キャアアアアアアアア)
と大慌てしながら無意識に反射的に銃をキツネグマに向けて
ズッドオオォォォォォォォォォォォォン
とてつもなくでかい銃声と破壊音が周辺に響き渡った。
家に無事に帰宅した彼女だったが、
(つ、疲れた・・・
うう、あのドでかい銃声は街にまで届いたもんだから騒ぎになって、
警察や両親にばれないようにするのは大変だった・・・。)
心身疲れ切っていた。
ちなみにキツネグマはチェリッシュが放ったあの念弾で跡形もなく消し飛んだらしい。
念銃 波皇
神字が刻まれたオーラを込めることで念弾を撃つことができる念能力者専用の銃
念を知らない人にとってはただの使えない銃なためにいつのまにかモデルガン扱いになってしまったらしい。
能力
念能力者が持つと自動的に周が発動する。(使用者のオーラは消費しない)
使用者がピンチになればなるほど念弾の威力は増幅する。