小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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バイオソルジャー編
51話 フィナンシェ=バートン



「ただいま〜、
あ、お姉ちゃ〜ん会いたかったよ〜。」

実家に帰って来てから次の日
茶髪の長い髪の女の子が笑顔でやって来た。

「久しぶり、
父さんから聞いたわよ。飛び級で先日短期大学卒業したんだってね。
すごいじゃない。」

今、私が言ったように1つ年下の私の妹フィナンシェは天才児である。

頭がかなり良いので両親が幼いころに祖父の所に預けて学校に行かせていたらしい。

(まあ、まさかこんな短時間で大学を卒業して帰ってくるとは思わなかったけどね。)

「こっちもお爺ちゃんやお母さんから聞いたよ。
1年前にハンター試験合格してプロハンターになったんだよね。
調べてみたら電脳ページのプロハンターのリストにお姉ちゃんの名前が載ってたよ。」

「じゃあとりあえず話の続きは昼食の後にしましょうか。」

「うん」

私は笑顔の妹と一緒に両親の所に向かった。





「へえ〜、ハンターの仕事って儲かるけど大変なんだね。」

「まあやりがいがあるし楽しいわよ。」

昼食の後、私はフィナンシェと一緒に自分の部屋で自分がしている
話せる範囲でのプロハンターの仕事についての話をしていた。

(それにしてもずいぶんと興味津々ね。)

私は少し妹の様子が気になったが、あまり深く考えずにフィナンシェとの会話を楽しんでいると

「あ!そうだ。忘れる所だった。
お姉ちゃんにお願いがあるんだけど
いいかな?」

「ん?私ができる範囲ならいいけど。」

私がそう言うとフィナンシェは急に頭を下げて両手を合わせて

「お願い!あたしをお姉ちゃんの弟子にして下さい。」

「は・・・・!?」

私はいきなりの妹の行動に固まった。





「なるほどね・・・
将来ハンターになりたいからプロハンターの私に弟子入り志願をねえ。」

「うん、ハンター試験の難易度は調べたからよくわかっているんだけど
試験を合格するために体を鍛えようにもあたしはそっちの方はよくわからないし
どうしようか悩んでいたら、お爺ちゃんからお姉ちゃんがハンター試験を合格して
プロハンターになったという話を聞いたから」

「私に鍛えてほしくて来たわけね。」

「うん」

フィナンシェは頷いた。

「それでなんでハンターになりたいの?」

「お姉ちゃんと同じように世界中を旅してまわりながら
いろんなことを学んでみたいから」

「へえ、あなたらしい理由ね。」

私は少し考えた。

(ま〜、この娘は性格や人格的に問題ないし
ハンターとしての才能・素質もそれなりにありそうだし
1人旅しながらのハンターの仕事はちょっとさみしいな〜と思っていたし
相棒には丁度いいかもね)

「私の修行は厳しいわよ。それでもいい?」

「うん、なんでもやるよ。」

妹は可愛い笑顔で頷いた。

「よし!次のハンター試験まであと9ヶ月
時間がないから早速始めるわよ。」

「はい!」





「ねえ・・・お姉ちゃん」

「何?」

「さっきの筋トレはわかるけど
なんで座禅なんてやらせるの?」

「集中力を上げるためよ。
ほら時間が惜しいから修行を続行しなさい。」

「は、はい!」

私は今フィナンシェに身体能力を向上させるために簡単な筋トレと
念を習得させようと精孔を開けるために座禅と瞑想をやらせている。

(まあ、うまくいけば1ヶ月足らずで精孔は開くかもね。)

私はそう予想していたが




10日後

「ねえお姉ちゃんなんか体中が何かに包まれている感じがするんだけど
これはいったい何なの?」

「まさか、10日で精孔を開けちゃうとはねえ・・・」

私は少々驚きながらフィナンシェに念についての説明をすることにした。




「へ〜、こんな力が存在したんだね。
じゃあお姉ちゃんやプロハンター達の強さの秘密って」

「ええ、この念による力を使っているからよ。」

「なるほどね。」

「それじゃあ次の段階の新しい修行に入るよ。
確実に試験を合格するためにどんどんいくよ。」

「うん!」





3ヶ月後

フィナンシェは四大行と凝を習得して
実力だけは並のプロハンター級にまで強くなっていた。

「これで四大行の基礎は終了ね。
まあ正直言ってここまでスムーズにいくとは思わなかったわ。」

「お姉ちゃん、次は何をするの?」

「しばらくジャポンの心源流道場の念能力者達と一緒に修行してもらうね。」





ジャポンの心源流道場

「では妹をお願いしますね。」

「ははは、安心して下さい。
フィナンシェさんのことは任せて下さい。」

ロイズさんは胸を張って言った。

「じゃ頑張ってね。」

「うん、お姉ちゃんいろいろとありがとう。」

「では私はこれで
じゃあね〜」

そう言って私は妹を預けて心源流道場から去った。

(半年後にどれだけ成長するか楽しみね。)

妹に対する大きな期待で笑顔を浮かべながら私はフリーダム・ゲートで実家に帰宅した。


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